千 宗室家元、道東で茶道文化講演会
オホーツクブルーの青空のもとさわやかに


  千 宗室家元は、6月26日、北海道北見市において「道東茶道文化講演会」に臨まれました。女満別空港には、自民党幹事長の武部 勤氏が出迎えられ、しばし歓談されました。
  会場のホテル黒部には北見支部をはじめ道内各地より会員、一般市民ら約550人が参集しました。




  講演に先立って、倉斗宗覚業躰による立礼の点前解説がおこなわれました。北見青年部会員が亭主、学校茶道の生徒が客を務めました。
  午後3時半より講演会。北海道地区の坂本眞一地区長が挨拶で、北見での講演会の意義を強調、続いて北見支部の近藤 博支部長より歓迎の挨拶がありました。
  壇上に立たれた家元は、雄大な自然を擁する北海道の印象を語られた後、宗旦居士の「茶の湯とは心に伝え眼に伝え耳に伝えて一筆もなし」との言葉を引かれ、「稽古場で師から弟子へ、心を持って伝えられるものが一番尊い」と話され、さらに「世の中には必要な無駄と不必要な無駄がある。必要な無駄とは『ゆとり』であり、時代がいかに変わろうともゆとりは持ち続けなければならない」と語りかけられました。



家元による講演


  講演会には全道各地より約550
  人の会員・同門が参集


立礼の点前解説 呈茶席は、家元好みの和親棚で





  講演終了後、家元は和親棚を用いた薄茶席に入られました。その後、催された懇親会には、講演会より出席されていた武部幹事長の凉子夫人、子息の新氏、また、衆議院議員の松本謙公氏、北見市長の神田孝次氏はじめ多数の来賓も参会。家元は各席を回られ和やかに記念撮影に応じられました。
  全国をくまなく回りたいとの家元のお考えが形となった今回の講演会は、道東の会員らに強い印象を残す意義深い行事となりました。