筥崎宮献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成26年6月11日(水)、筥崎宮(福岡市東区)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同宮は、応神天皇を主祭神として、(じん)(ぐう)皇后(こうごう)(たま)(より)(ひめの)(みこと)をお祀りしています。創建の時期は不明ですが、平安時代の中頃延喜21年(921)には、醍醐(だいご)天皇より「敵国降伏」の宸筆を下賜され、この地に社殿が造営されました。筥崎八幡宮とも称し、宇佐・石清水とともに日本三大八幡宮に数えられています。豊臣秀吉の九州平定に随行していた千 利休居士が奉納した石燈籠(国指定重要文化財)が、本殿脇にあり、居士が茶会を催した「燈籠堂」という建物が近くの恵光院に移されています。
  午前10時、家元は千 敬史様、伊住公一朗様、大谷裕巳様とともに本殿に進まれ点前座に着座。多くの参列者が見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神へ捧げられました。




  献茶式に際して、筥崎宮儀式殿に小尾宗光氏(福岡支部幹事長)担当の濃茶席が、恵光院に藤宗成氏(博多支部副幹事長)と瀬口宗洋氏(同支部常任幹事)担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(小尾宗光氏担当) 薄茶席(藤 宗成氏・瀬口宗洋氏担当)


  また、前日の10日(火)には淡交会九州地区(後藤豊彦名誉地区長、石原 進地区長)主催の千 宗室家元による「第42回九州地区茶道文化講演会」が行われました。