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長崎平和祈念献茶式




  平成30年8月4日(土)・5日(日)、長崎市において、千 玄室大宗匠奉仕による長崎平和祈念献茶式が行われました。
  1945年(昭和20年)8月9日11時2分、長崎の地に原子爆弾が投下され、7万4千人の尊い命が奪われました。この献茶式は原爆犠牲者を追悼するとともに、世界の恒久平和を祈念するため、長崎市との共催によりこの度初めての開催となりました。
  田上富久長崎市長(長崎支部顧問)、中村法道長崎県知事(長崎支部顧問)、金子原二郎参議院議員(長崎支部顧問)、ジョイ・未知子・サクライ在福岡米国領事館首席領事、劉 亜明中華人民共和国駐長崎総領事、菊地 聡海将(海上自衛隊佐世保地方総監)、高見三明カトリック長崎大司教区大司教、池田剛康鎮西大社諏訪神社宮司(長崎支部顧問)、冨岡 勉衆議院議員、西岡秀子衆議院議員、後藤豊彦九州地区名誉地区長・博多支部名誉支部長、石原 進九州地区地区長、澤山精一郎長崎支部長、殿村育生長崎支部副支部長(淡交会理事)をはじめとする地区支部役員・会員、またもう一つの被爆地である広島からも多くの会員が参列しました。

●平和祈念献茶式並びに平和茶会(於:ザ・ホテル長崎BWプレミアコレクション)
  4日午後5時より開式。世界の恒久平和を祈念し、大宗匠による献茶の儀が執り行われました。




  続いて大宗匠が亭主を務めて平和茶会が行われ、田上市長、中村知事、金子参議院議員、サクライ首席領事、劉総領事、菊地海将、高見大司教、池田宮司、西岡衆議院議員、澤山支部長、藤村 隆長崎青松会会長が着座。大宗匠が点じた一碗を順服されました。
  その後、主催者を代表して、大宗匠と田上市長より挨拶がありました。




大宗匠 挨拶 田上市長 挨拶


●鵬雲斎千 玄室大宗匠を囲む会(於・ザ・ホテル長崎BWプレミアコレクション)
  午後6時より開宴。長崎市在住の声楽家 松下知子氏による歌唱が披露された後、澤山支部長からの挨拶、中村知事の来賓挨拶に続いて金子参議院議員の発声で乾杯。参加者は大宗匠を囲んで和やかに懇親を深めました。
  最後に殿村副支部長による中締めの挨拶で締めくくられました。


澤山支部長 挨拶 中村知事 挨拶


金子参議院議員 乾杯の発声 殿村副支部長による中締め


●長崎原爆犠牲者追悼献茶式(於:平和公園 原爆落下中心地碑前)
  5日午前9時より開式。原爆犠牲者への黙祷の後、長崎純心大学茶道部の脇山莉加さんが「原子雲の下に生きて」(永井隆編)を朗読。続いて長崎OMURA室内合奏団による献奏、松下知子氏による献唱が行われました。
  大宗匠は、原爆落下中心地碑の前に設けられた点前座で一碗を謹点。長崎原爆死没者の御霊に捧げられました。
  その後、大宗匠と長崎市長代理の中川正仁長崎市原爆被爆対策部部長による代表献花がなされ、大宗匠より挨拶がありました。
  閉式後には、一般参列者による献花が行われました。










●講演会(於:長崎原爆資料館ホール)
  10時20分より「平和のために祈りましょう」と題し講演会が行われました。
  大宗匠は古事記や自身の戦争経験に触れ、「これからの時代、日本の国が情の精神をもって世界平和の為に尽くしていくことこそ、原爆で亡くなられた方々への供養となるのではないでしょうか。平和を愛し、お互いの為に手を差し伸べる、この心を次の世代に伝えていってください」と語りかけられました。




●供茶(於:国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館)
  同祈念館は平成15年、原子爆弾による多くの死没者の犠牲を銘記し、恒久の平和を祈念するための施設として国により設置されました。
  地下2階の追悼空間には原爆死没者約17万人の氏名を記載した178冊の名簿が納められており、大宗匠により一碗が捧げられました。




●茶席
  行事期間中、4日には参加者への呈茶席(長崎支部担当)、5日には拝服席が2席(長崎支部担当、長崎青年部担当)と冷茶席(学校茶道担当)が設けられ、献茶式参列者だけでなく資料館を訪れた一般市民にも広く一碗がふるまわれました。


【呈茶席】長崎支部担当(於:ザ・ホテル長崎BWプレミアコレクション)



【拝服席】長崎支部担当(於:国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館)



【拝服席】長崎青年部担当(於:長崎原爆資料館)



【冷茶席】(於:長崎原爆資料館エントランス前)



  学校茶道の参加校は、長崎大学医学部、長崎大学経済学部、長崎外国語大学、県立長崎工業高等学校、長崎市立長崎商業高等学校、県立五島高等学校、県立小浜高等学校、長崎市立小ヶ倉中学校、諫早市立真城小学校、香焼保育所ふるさとの皆さん。


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