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鹿屋平和祈念献茶式




  平成29年8月19日(土)鹿児島県鹿屋市・小塚公園にある旧鹿屋航空基地特別攻撃隊戦没者慰霊塔前において、千 玄室大宗匠奉仕による平和祈念献茶式が海上自衛隊の全面的な協力により意義深く執り行われました。
  鹿屋の地は、戦時中、本土最南端海軍航空基地として多くの特攻隊員が飛び立った地であり慰霊塔には908柱の御霊が祭られています。
  献茶式には、中西 茂鹿屋市長、中村敏弘海将補(海上自衛隊第一航空群司令)、ブライアン エリクソン大佐(アメリカ海軍第72任務部隊司令)、後藤豊彦九州地区名誉地区長・博多支部名誉支部長、石原 進九州地区地区長、島津修久鹿児島支部名誉支部長(淡交会理事)、松田公太元参議院議員(東京第一東支部副支部長)をはじめとする地区支部役員、鹿屋市教育委員会、ロータリークラブ(RC)ら436人が参列。
  大宗匠は、戦没者慰霊塔の前に設けられた点前座で二碗を謹点。一碗目を世界の恒久平和を祈念して捧げられ、二碗目を大宗匠の戦友で特攻隊員でありました故森丘哲四郎氏愛用のお茶碗で点てられ、ご遺族とともに特攻隊員をはじめとする第二次世界大戦彼我の戦没者の御霊に捧げられました。




  大宗匠は、「戦友の森丘哲四郎大尉の遺愛のお茶碗でお茶を差し上げたとき、一羽のとんぼが低空でやって参りました。おそらく森丘大尉があの世から飛んできたのだろうと思います」と語り、「私は一碗のお茶をもって世界平和の実現をささやかながらも目指しております。この献茶式を通じて、皆様も一碗のお茶を共に勧めあい、仲良く向き合う気持ちを広めてほしい」と挨拶されました。
  続いて、来賓の中西市長、中村海将補の挨拶の後、参列者代表による献花で閉式しました。




中西鹿屋市長 中村海将補


ブライアン エリクソン大佐


◇呈茶席(担当 鹿児島支部)
  呈茶席のお菓子には、出撃前に特攻隊員が機上で味わったという「海軍タルト」が再現され、参列者は、我が国の為に若くして亡くなっていった特攻隊員へ思いを馳せました。




◇海上自衛隊表敬訪問
  献茶式前日の18日には、海上自衛隊鹿屋航空基地への表敬訪問がありました。






◇「かのや未来創造プログラム‐平和への花束2017-」主催:鹿屋市教育委員会・鹿屋西RC
  午後1時30分より、リナシティかのやにて開催されました。このプログラムは、世界平和を願う児童・生徒の平和へのメッセージを鹿屋から発信し、平和や人権について考える趣旨のもと企画されたものです。
  第一部は、九州各県から応募のあった2,474点の中から小学5・6年生、中学生・高校生の各部門の最優秀賞、優秀賞の授賞式・朗読が行われました。
  また、最優秀賞の中から松坂 琴さん(鹿屋小学校6年)へ、大宗匠より特別賞「日本国際連合協会会長賞」が授与されました。




  第二部は、大宗匠の講演会が開催されました。
  大宗匠は「昔の家庭は、茶の間を中心に一つの物を分け合い、お先にどうぞと進めあう感謝の心がありましたが、今はそれがありません。こんな小さなところから争いは生まれてきます。皆さんも自分たちの身近なところから平和ということを考えてほしい」と結ばれました。
  会場に詰めかけた児童・生徒とその保護者達は、熱心に耳を傾けていました。




◇鵬雲斎千 玄室大宗匠を囲む会 主催:鹿屋西RC
  午後5時30分より会場をホテルさつき苑に移し、鹿屋西RC主催の懇親会が開催され、大宗匠を囲んで和やかに懇親を深めました。



島津名誉支部長 乾杯


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