ミャンマー連邦共和国アウン・サン・スー・チー国民民主連盟議長来庵




   4月15日(月)、ミャンマー連邦共和国のアウン・サン・スー・チー国民民主連盟議長が今日庵を訪問され、千 玄室大宗匠、家元夫人、千 万紀子様が平成茶室「聴風の間」でもてなされました。

  はじめに万紀子様がお菓子を勧めると、アウン・サン・スー・チー氏は「日本のお菓子は美しくておいしい」と日本語で応えられました。その後、万紀子様が点てられた一碗を家元夫人が取り次がれました。



  アウン・サン・スー・チー氏は28年前、京都大学留学時に茶道を体験されたことがあるとのことで、「家の近所にあった和菓子屋の菓子が懐かしい」と、日本滞在当時のことを振り返られました。
  また、久しぶりの抹茶について「(苦いため)初めての方にとっては慣れるのに時間が必要かもしれませんが、私にとっては美味しい味です」と感想を述べられました。



  その後、アウン・サン・スー・チー氏が自ら点てたお茶を大宗匠に手渡されました。畳に座り、大宗匠と談笑される中、茶室や炭等についての質問をはじめ、「茶筅はなぜ先がうまく丸まるのか」などと尋ねられ、茶道の精神性だけでなく茶道に関わる工芸についても関心を寄せられました。また、「色々と教えていただき、感動しました。大宗匠に稽古をつけていただけばよかったですね」とも述べられ、リラックスされた様子で、和やかなひと時を過ごされました。



  また、同会場にて、アウン・サン・スー・チー氏に堺市の竹山修身市長より平和貢献賞が贈られ、同賞の選考委員を務められている大宗匠が、授賞式に出席されました。