大宗匠が李長春中国共産党中央政治局常務委員一行に呈茶




  4月2日、千 玄室大宗匠は、京都市左京区の「竹茂楼」において、日本政府の招待で来日中の李 長春中国共産党中央政治局常務委員一行に呈茶をされました。

  大宗匠は、昭和54年(1979)に北京人民大会堂でケ小平副総理(当時)に呈茶をされた折、「是非中国で茶道を普及してほしい」との要請があったことから、今日までに102回に亘り中国をご訪問。一碗を通じて日中両国の友好関係の発展に多大な貢献をされています。

  大宗匠が点てられたお茶をゆっくりと喫された李常務委員は日本語で「美味しいです」と感想を述べられました。
  李常務委員は「中国南部では、お茶は喉の渇きを癒すのみならず心と心が触れ合うためのものであると捉えられています。昔、河が氾濫したときに、村人が他でもなくお茶の道具だけを持って逃げた、というエピソードもあるほどです」と、中国のお茶に関する深い見識を示され、日本の茶道に対して大きな関心を寄せられました。






  多忙なスケジュールのなかでのひと時でしたが、李常務委員自らお茶を点てられ、それを大宗匠が召し上がる一場面もあり、終始なごやかな雰囲気でした。
  大宗匠は、「良い交流ができ、嬉しく思います。きょうのことは忘れません」とお礼のことばを述べられました。


蔡武 中国国務院文化部部長(大臣)も同席されました