フィンランド共和国 ヴァンハネン首相来庵
―日本・フィンランド両国の更なる交流充実を願って―




  梅雨の晴れ間の青空に恵まれた6月8日、フィンランド共和国のマッティ・ヴァンハネン首相一行が今日庵を訪問されました。
  千 玄室大宗匠が関西日本・フィンランド協会の会長でもあることから、同国文化省と裏千家は1987年に「日本・フィンランド人物交流交換留学制度」を制定し、それ以降、同国より毎年1〜2名、過去20数名の留学生を受け入れるなど、長年にわたり交流を行っています。

  6月7日夜に前訪問国の韓国から関西空港に到着されたヴァンハネン首相一行は、関西日本・フィンランド協会会長である千 玄室大宗匠主催の歓迎宴に出席されました。
  翌8日の午前9時30分、一行は今日庵兜門前に到着。関根秀治裏千家事務総長、天江喜七郎淡交会顧問(外務省参与)の出迎えを受けました。
  茶室「抛筌斎」に進まれたヴァンハネン首相は、茶道の精神や茶事の流れなどについて説明を受けながら土本宗丘業躰の点前で一碗を喫されました。






  また、当日は裏千家学園外国人研修コース(みどり会)で研修中のフィンランド人留学生 タンヤ・ランタペレコネンとヴェレーナ・ゴーチがお運びをお手伝い。両名が紹介されると、首相をはじめ一行から日本文化を学んでの感想など様々な質問があり、日本とフィンランドの活発な文化交流に大きな関心が示されました。
  今後、両国間の文化交流の更なる充実・発展が期待されます。