全国市町村国際文化研修所研修員が茶道研修
―茶道は研修員文化講座の必修科目―


  10月25日午後、全国市町村国際文化研修所の研修員一行26人が裏千家を訪れ、茶道研修を受けました。

  全国市町村国際文化研修所は平成5年4月、国際化の波が全国津々浦々、地方都市に至るまで押し寄せる時にあって市町村職員の国際化対応能力の育成を図ることを目的として滋賀県大津市に設置された研修機関。発足当初から、国際交流・理解には先ず自国の文化を知ってもらうことが不可欠との研修所の意向から、履修科目に茶道が組み込まれ、研修後半には裏千家宗家にて「体験実習」が実施されています。宗家訪問は毎年秋季、2回行われます。

  当日、一行は、裏千家今日庵茶室「抛筅斎」で業躰部講師による点前を見学の後、一人一人に呈される薄茶を順服。茶室での振る舞いは、数日前に淡交会滋賀支部から出張指導を受けたとのことで緊張の中にも余裕が感じられ、「お先に」、「ご相伴いたします」と仲間の相客に心を配り、茶碗を拝見する研修員の姿も見られました。今まで茶道経験の全く無かった研修員の中には、これをきっかけに「茶道の勉強を始めたい」と申し出る人もあり、関心の高さと影響の大きさが伺われました。


研修員たちは緊張の面持ちで兜門をくぐって今日庵茶室拝観へ


            淡交会滋賀支部派遣の講師から「特訓」を受けての裏千家訪問
            研修員の皆さん、素晴らしいお客振りでした。