第21回沖縄・奄美大島・鹿児島「和合の茶会」




  令和元年8月10日(土)・11日(日)、千 玄室大宗匠が沖縄を訪問、第21回和合の茶会が開催され、三支部支所の役員・会員はじめ、全国各地より約550名の同門社中が集いました(主管・沖縄支部 親泊一郎支部長)。
  和合の茶会は、大宗匠の「一碗からピースフルネスを」の理念のもと沖縄・奄美大島・鹿児島の歴史的・文化的な関係を再構築し、地域間の交流の輪を拡げる取り組みとして三支部支所が持ち廻りで主管を務めています。

◇和合の茶会(於・沖縄県男女共同参画センター てぃるる)
  10日午後3時より和合の茶会が開催。親泊支部長の挨拶に続いて、玉城デニー 沖縄県知事からの歓迎の挨拶がありました。
  大宗匠が亭主を務め、玉城デニー 沖縄県知事、稲嶺恵一 元沖縄県知事(沖縄支部顧問)、下地幹郎 衆議院議員(沖縄支部顧問)、親泊一郎 沖縄支部支部長(特別参事)、原 正仁 奄美大島支所支所長、沈 壽官 鹿児島支部副支部長、石原 進 九州地区地区長、上ノ谷 寛 航空自衛隊南西航空方面隊司令官(空将)、島袋 洋 沖縄支部副支部長(沖縄今日会会長)が大宗匠の点じた一碗を順服されました。


親泊支部長 玉城知事




  続いて、大宗匠による特別講演が行われました。大宗匠は、世界情勢をあげながら「お互いに尊敬し、感謝し合掌しあう心、この和合の精神を沖縄、奄美大島、鹿児島の地から世界に広めていただければと思います」と語られました。
  終わりに、當山 護 沖縄支部副支部長が謝辞を述べられました。



當山副支部長


◇茶席(於・パシフィックホテル沖縄)
  隣接するパシフィックホテル沖縄に茶席が設けられ、参加者はそれぞれの趣向を楽しみました。


濃茶席(担当 沖縄支部) 薄茶席(担当 沖縄青年部)


◇鵬雲斎大宗匠を囲む懇親会(於・パシフィックホテル沖縄)
  夕刻より、懇親会が催されました。親泊支部長、石原地区長の挨拶に続き、稲嶺元知事による乾杯の発声で開宴、大宗匠を囲んで参加者同士の交流の輪が拡がり賑やかな懇親の場となりました。



石原地区長




琉舞「上り口説」 琉舞「貫花」


沖縄では、自分の干支の年に無病息災を願ってトゥシビーと呼ばれる生年祝いを行う風習があり、数えで97歳の時のお祝いを「カジマヤー」(風車祭り)と言い、長寿にあやかろうと特に盛大なお祝いをします。今年は大宗匠のカジマヤーの年にあたりお祝いの献杯が行われました。




最後に、次回開催地である奄美大島支所の原支所長より挨拶があり、東 良和 沖縄支部副支部長の中締めの挨拶で宴はおひらきとなりました。


原 奄美大島支所長 東 副支部長 中締めの挨拶


  11日(日)は、摩文仁の丘の平和祈念堂において平和祈念献茶式を厳修。親泊支部長の開式の挨拶に続き、糸満市立兼城小学校6年生の山内玲奈さんによる平和の詩の朗読、テノール歌手の喜納 響さん、伴奏 喜納史美さんによる献唱「アヴェマリア」がありました。
  大宗匠は第二次世界大戦彼我の戦没者をはじめ、戦争被害者の霊位と世界の恒久平和を祈念し一碗を捧げられました。


平和の詩朗読 献唱




  参列者代表による献花に続いて大宗匠、上原 昭 糸満市長(代理 安谷屋幸勇 糸満市教育委員会教育長)の挨拶、島袋副支部長による挨拶で閉会しました。




安谷屋教育長 島袋副支部長


  献茶式に際して、祈念堂内には沖縄学校茶道連絡協議会による拝服席が設けられ、参列者へ一碗が呈されました。






  学校茶道の参加者は、沖縄女子短期大学、フィニシングスクール西大学院、琉球大学、県立糸満高等学校、沖縄尚学高等学校、興南高等学校、県立コザ高等学校、県立首里高等学校、県立那覇高等学校の皆さん。