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第109号(令和2年8月17日配信)

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『じゅうろっぷくめ』 千 敬史
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  やっと梅雨が明けたと思ったらこの暑さ。本稿執筆日の最高気温は36度となっています。過去のメルマガで気温は年々少しずつ上昇しているらしいと書きましたが、20年前、2000年の今日の気温は今日の気温と同じ(わかりにくい…)36度でした。いつの時代も暑いものは暑いですね。
  私にとっては小さい時からエアコンがあるのが普通でした。けれど当然エアコンのない時代もあった訳で、流石に現代とは気温が違うなれど、その時代の先人はよくぞ耐えていられたなと思います。様々な面で快適に暮らせる現代ですが、便利さは不便さを強調させてしまうものです。そんな不便さを「味」と捉えて笑えるような日々を過ごしていきたいですね。

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茶の湯トリビア
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  喫茶は、時代を経てその効用があきらかになり、そこに精神的要素が加わって茶道へと発展していきました。
  出題は『茶道文化検定』3級、4級の問題集からです。

問1 利休七則(りきゅうしちそく)にある「相客(あいきゃく)に□□□」の□にあてはまる文字は何ですか。(3級)
@心せよ
A礼せよ
B伝えよ
C答えよ

問2 わび茶に通じる「草庵(そうあん)の茶」は誰にはじまるといわれていますか。(4級)
@永忠(えいちゅう)
A藤原家隆(いえたか)
B武野紹鴎(たけのじょうおう)
C珠光(しゅこう)


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「茶の湯トリビア」解答と解説
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  問1 解答:@心せよ
  相客とは、茶席で同席したお客さまのことをいいます。茶席において、気持ちよく一服のお茶を楽しめるようになるためには、客同士も互いに気遣い、思いやることが大切です。

  問2 解答:C珠光
  珠光はそれまで行われていた豪華で華やかな茶ではなく、装飾をはぶいて心のありようを大切にする「草庵の茶」をはじめたとされます。

  ご不明な点は「茶道文化検定」の各級テキスト、および問題集をご覧ください。


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