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第19号(平成25年2月15日配信)

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『一日一つ』 伊住公一朗
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  こんにちは!
  宗家では、二月は比較的穏やかな日々が続き、ホッと一息つける、そんな月です。
  このような少し余裕ができた時こそ、「一日一つ」何か学ぶ、覚える。
  私の場合は、全国各地の歴史を改めて勉強し直しております。
  仕事柄、各地に出張させていただく中で、その地がどういった歴史を紡いで今日に至っているのか興味が湧いたからです。
  「一日一つ」、お茶の知識、たとえば茶花や道具の名前など、なんでもいいのです。
  今日も何か一つ学習したことで一歩前進したといえます。
  焦らずに日々前進で今月も頑張りましょう!
  (写真:ソロプチミスト初茶会にて)

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無限斎碩叟好物:その4
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松鶴銀襴手食籠(しょうかくぎんらんでじきろう)

同見込み

無限斎箱書

  食籠とは食物を入れる、蓋付きの身の深い容器のことです。中国の元や明で作られ、「唐物」(からもの)として我が国へもたらされたものに始まります。元々は漆器製でしたが、茶席で主菓子(おもがし)を盛りこんで出す器として、陶磁器製も用いられるようになりました。ほかに竹で編まれたものなどがあり、形は円形、四角、八角など様々です。
  この食籠は、昭和16年(1941)2月の無限斎夫妻の銀婚式を祝って好まれ、全部で25個作られました。外側は朱地で、蓋の甲に双鶴、肩と身に松唐草をそれぞれ銀彩で描き、見込みには「寿」の字が染付で書かれています。
十六代永樂善五郎作 高さ13.0 径20.3 単位はいずれもcm

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