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第10号(平成24年5月15日配信)

『醍醐味』伊住公一朗

  こんにちは!
  先月末、今年初の地区大会である中国地区大会に参加しました。
  地区の方々の趣向を凝らした『もてなし』。
  茶席、地酒、ふれあい。全て堪能いたしました!
  皆さまにとって地区大会の醍醐味とは何でしょうか?
  いよいよ献茶式・地区大会が本格的に始まります。
  皆さまとの出会いを楽しみにしております。

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第47回中国地区大会 青年部・学校茶道席
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  4月21日(土)・22日(日)、広島市において第47回中国地区大会が開催されました。多くの参加者で賑わいを見せた記念茶会の中から、青年部・学校茶道席の様子をお届けします。


  席の設えは今年の大河ドラマ「平清盛」の舞台・厳島神社をイメージしたもので、青年部が約一ヶ月かけて準備。柱や擬宝珠(ぎぼし)も工夫を凝らし、手作りとは思えない出来栄えに多くの方が感嘆の声を漏らしていました。
  床には坐忘斎御家元筆「松柏千年翠」とともに立鼓(りゅうご)花入、厳島神社の古材を用いた琵琶香合がかざられ、舞楽をイメージする道具組みで多くの参加者をお迎えしました。お菓子はかつて貨幣に使われていたとされる貝とサンゴをかたどった宝尽くしで、見た目にも楽しい厳島神社縁起物である宮島名産の杓文字(しゃもじ)の菓子器に乗せて出されました。
  茶碗は清盛にゆかりの深い馬蝗絆(ばこうはん)写。重要文化財でもある青磁茶碗「馬蝗絆」はかつて清盛が愛蔵していた名品です。室町時代、足利義政はひび割れのため中国に代替品を依頼したものの、これほど器は作れないとのことでひび割れを鎹(かすがい)で留め、送り返してきた逸話で知られています。この鎹を蝗(いなご)に見立て、馬蝗絆と名付けられました。この本歌は現在、東京国立博物館に所蔵されています。
  時節のものを織り交ぜ、中国地区の特色が存分に感じられるよう工夫の凝らされた趣向の中、青年部、学校茶道の学生・生徒が一碗を手渡し、青年部・学校茶道担当の立礼席は終日大変な盛況を博していました。


青年部、学校茶道の皆さま 馬蝗絆写

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茶人の逸話その3:細川三斎
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  細川三斎(1563-1646)は道具好きで知られた数寄大名でした。ある時、幕府の要職である老中を務めていた堀田正盛(1609-1651)はその豊富な道具蒐集を耳にし、仲介をたてて、「ご秘蔵のお道具をぜひとも拝見させていただきたい」と申し出ました…
<続きは下記リンクより>
http://www.urasenke.or.jp/image/magazine/120515t2.html

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