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第5号(平成23年12月15日配信)

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第43回四国地区大会 お茶街道席特集その2
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  10月15・16日、徳島市において第43回四国地区大会が開催。新町・籠屋町アーケード商店街には四席の学校茶道席が設けられ、大会参加者だけでなく、商店街を行き交う人々に一碗を呈しました。

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学校茶道「光の海」席
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  徳島県南の学生・生徒による本席では学生の瑞々しい感性で捉えた徳島の海の趣向でおもてなし。手製のきらきら光る小瓶は、近年の阿南市を彩る発光ダイオード(LED)を模したもの。道具組も海をテーマならではの交趾荒磯水指や、さざえの蓋置。手製の茶杓の銘は「波の音」、お菓子は渦となっています。点前を担当する学生・生徒はきちんと道具を清めて、次の亭主に交代。絶え間なく訪れるお客さまに心尽くしの一碗を呈していました。


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学校茶道「阿波踊り」席
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  阿波踊りをテーマとした本席では壁に阿波踊りの道具が飾られるなど徳島らしさが溢れる空間を演出しました。壁に飾られていない阿波踊りに必須の鼓は、点前座の薄器に。茶碗には科学技術高生徒の絵付けによる阿波踊りの絵。「であい」と銘のついた茶杓は県下の高校生が全国高文祭の折に合作で削った思い出の品。お菓子の鳴門っ娘(いもっこ)とともに、見るだけではわからない席全体での趣向が大変な好評を博していました。


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学校茶道「阿波のたぬきまつり」席
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  阿波のたぬきまつりは1978年に始まった徳島の秋のお祭りで、多くの人々に親しまれています。この席は丁度、横断幕「且座喫茶」の真下に位置し、独特の雰囲気の中での一碗となりました。たぬきの茶碗に、お菓子は雪花菜(おから)クッキー。小松島西高等学校の食物科学生が考案した学校茶道ならではの温かいおもてなしに来席者は皆一様に顔を綻ばせていました。


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Plusα 学校茶道「阿波路」席
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  前号でご紹介した阿波路席から、点前座の一枚。各席とも大勢の方をお迎えしての二日間でしたが、学生・生徒の皆さんはしっかりと亭主を務めていました。一般の方々にも開放された今回の記念茶会では、点前を拝見するのは初めての方も多く、興味深く見入る姿が各所で見られました。



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