第37回歳末たすけあい茶会

[鳥取支部青年部連絡会]

  今年で37回目を迎える歳末助けあい茶会を11月24日に、県民文化会館で行いました。
  市民の皆さんに気軽にお茶を楽しんでもらうとともに、社会福祉に貢献しようと毎年この時期に開催していますが、多くの方に「今年はどんな茶会になるのか」と期待していただいていますので、皆で知恵を絞り、昨今の暗いニュースを吹き飛ばすような、元気で力強い茶会となるよう「祭り」をテーマに決めました。
  鳥取では、市内を中心とする144の神社で麒麟獅子舞が奉納されています。その獅子の先導として鉦や太鼓、笛の音にあわせ、能で良く知られる猩猩(しょうじょう)の面を付けた人が舞うのですが、これをヒントに随所に獅子舞の雰囲気が出るような席作りを工夫しました。
  まず香煎席では、紅白の幕を張り、着物の上から法被を着た会員が昔懐かしいぎょう煎飴の飴湯でおもてなし。年配の方には「久し振りにいただいたけれども大変おいしかった」と喜んでいただきました。席入りでは、青年部の元気と心意気を感じていただけるよう竹太鼓と掛け声でご案内。回を重ねる度に調子も揃って、自然に湧き上がる拍手に撥を持つ手にも力が入りました。提灯で飾り付けされた通路を通って本席に進んでいただくと、連日深夜までかかって作った麒麟獅子、神輿、屋台のちぎり絵の大型パネルがお出迎え。「本当に全部つくったのですか」と驚かれて、少し得意な気持ちになるとともに、連日の疲れも吹っ飛びました。最終的に630余名のお客様をお迎えすることができ大成功に終わりましたが、改めて青年部のパワーや、皆で力をあわせることの大切さ、達成感を感じることのできた茶会となりました。

淡交「いちょうプラザ」2003.3月号より    

竹太鼓を鳴らして「本席をどうぞ」 正客の幹事長先生にもパネルの神輿
は気に入っていただけたようです