チャレンジ茶会

[東京第二西支部音無青年部]

  2月9日、区立赤羽文化センターにおいて北区教育委員会の主催による「文化センター・子どもひろば」が開催されました。この催しは地域の子どもたちに各種の体験学習の機会を提供するもので、私ども音無青年部は、昨年に引き続き社会教育団体の教育ボランティアとして協力、茶室二間に茶会体験と点茶体験の二つのコーナーを設けました。
  茶会体験のコーナーでは、埼玉大学茶道部員による盆略点前でお茶席の成り立ちに触れてもらい、薄茶、和菓子のいただき方を指導いたしました。
  体験コーナー「お茶を点ててみよう!」では、お茶碗、棗などをセットした山道盆を用意し、実際にお茶を点ててもらいました。保育園児ら小さな子どもには茶箱用のお茶碗を使い、1グループ最大3名、1回につき2グループの少人数制として、参加者一人ひとりに目が行き届くよう心掛けました。
  また、子どもたちには「お茶を点てて終わり」ではなく、日本の良き伝統を身につけて帰ってほしいとの思いから、お点前の最初と終わりには必ず挨拶を入れるようにしました。
  今年で2回目となるこの茶会。「去年とても楽しかったので」と朝一番にお見えになった親子連れもあり、リピーターの登場に会員の意欲も高まりました。
  参加者は300名を超え、事前に用意していたお菓子では間に合わず、追加しなければならなくなるほどで、その盛況振りにセンターの方もたいへん驚かれていました。「お茶、おいしかった」「ちゃんとできたよ」という子どもたちの明るい声に、奉仕活動の手応えを感じた次第です。
  今回は学校茶道の学生、登録会員の参加も得て、内外に青年部活動をアピールする良い機会となったと思います。青年部として地域社会の行事に積極的に関わっていくことの意義を再確認した一日となりました。

淡交「いちょうプラザ」2003.5月号より    

昨年、今年と大盛況となったチャレンジ茶会