淡交会大阪四支部青年部連合会
「第350回記念茶道教養講座」

千 宗室家元特別講演


  淡交会大阪四青年部連合会は、3月3日(日)、千 宗室家元を迎え第350回記念の茶道教養講座を開催しました。
  茶道教養講座は、青年部会員のみならず、広く同門社中や一般市民にまで間口を開放し、道・学・実の研鑚を目的として昭和40年4月に第1回が開講。爾来、36年間に亘り継続されており、今回350回の節目を迎えるに至りました。
  会場となった大阪ワールドトレードセンターへは、淡交会大阪東・西・南・北の各支部の役員、パスト全国委員、青年部の全国委員・全国委員補ら計400名の同門社中が参加。
  開講セレモニーでは、主催者代表の片野和彦大阪四支部青年部連合会会長、大阪支部青年部初代部長の秋山圭一淡交会監事、吉本晴彦大阪南支部長の挨拶があり、350回目の節目を迎えたことの謝辞と祝意が述べられました。
  続く記念講演では、千 宗室家元が「お茶には、濃茶、薄茶と炭手前を基本に、あらゆる"はたらき"の点前があります。今の時代こそ、きちんと手順をふんで一碗を点て、お互いに謙虚な気持ちでいただきあうことが大切なのです」と熱く語りかけ、さらに、禅の「諸悪莫作衆善奉行」を引かれながら、宗教を超えた祈りの気持ちを語られ、「祈りとともにあるのが一碗のお茶。謙虚な心と、この世を変えるという気持ちを忘れないように」と結ばれました。
  また、講演の後には「裏千家海外布教50年の軌跡」のビデオ上映、後藤宗国今日庵業躰による基準点前解説がなされ、参加者にとっては、充実した茶道修道の会となりました。


開会セレモニー 千 宗室家元による記念講演


呈茶風景 後藤業躰による基準点前解説