慶祝「新春茶会」

[大分支部大分こくぶ青年部]

  1月26日、大分支部青年部育成委員会の先生方、また、青年部に会員を推薦いただいている先生方をお迎えして、新春茶会を開催いたしました。
  続き薄茶と手作りの点心でもてなすこの初茶会は毎年恒例の行事ですが、坐忘斎お家元が利休居士第16代を継承された記念の年だけに、私ども青年部会員も心あらたにお客様をお迎えしました。
  待合では、北野天満宮の梅干で香煎をお出しし、この一年の無病息災を願いました。また濃茶席には、鵬雲斎大宗匠筆「寿山樹色籠佳気」に宇佐神宮のご神鈴、結び柳を飾り、鶴の薯蕷饅頭をお出しして、祝賀の気持ちを表しました。
  薄茶席でお出しした松と鶴のお干菓子は、先生のお一人に用意いただいたものに、青年部で「千代結び」と銘々したもので、親と子がともに手をとりあって淡交会の発展に尽くそうとの思いを込めました。
  点心は、お節を意識した20品以上の料理を大徳寺重に盛り付けましたが、徹夜で準備にあたった甲斐があり、先生方やお客様にも、とてもおいしいと好評でした。
  日頃から青年部の育成に心を砕かれている先生方との会話もはずみ、打ち解けた雰囲気の中、和やかな楽しいお席となりました。親支部に設置されたこの「青年部育成委員会」との交流は青年部への理解を一層深めていただく機会とすることができたばかりか、引き続き青年部正会員の推薦にご努力をいただけるとの力強い激励も相俟って、青年部の役員・会員一同、さらなる充実を誓い合いました。今年一年、この気持ちを忘れずに、皆で楽しく力を合わせて活動して参ります。

淡交「いちょうプラザ」2003.4月号より    

濃茶席は祝意あふれる席となりました 好評を博した点心席にお客様を迎えて