ネットDE茶会

インターネットを通じて茶会へ誘い
淡交会青年部近畿第一ブロックの取り組み


待合ではパソコンがお客様をお迎え 会場の野村美術館


平成14年11月24日(日)午前9時半〜午後3時半
京都東山麓 野村美術館


  この度、私たち21世紀委員会では新しい試みとして「ネットDE茶会」を催し予想以上の収穫を得られたと思いますので紹介させて頂きます。そもそも今回、挑んだ目的は我々21世紀委員会が立ち上げたホームページ(以下HP)をブロックの皆さんにより広く知って頂き、活用して頂く事だったのですが、『インターネットという新しい道具を如何に上手く利用して、より多くの人々にお茶会その他の情報を伝えられるか』という非常に実験的な意味も含まれたお茶会でもありました。

  まず、チラシを作って各青年部にお茶会のご案内をし、各青年部のIT担当委員さんに自分が所属する青年部内に広報して頂ける様メールで依頼。HP内に案内ページも作り、そこからメールで参加申し込みできるように設定しました。もちろんインターネットの出来ない環境の方もいますので、そういった方のためにファックスで申し込み出来るようにもしましたが、出来るだけHPを見てもらい、そこからメール申し込みいただいた方が有利なように敢えて茶券には価格差のある設定をしました。結果は申し込みの95%がメールでした。

  参加申込を受けるため敢えてフリー・メールのアドレスを開設しました。個人アドレスを無闇にネット上に流すのは控えるべきということもありますが、ここへ届くメールはパスワードさえ知っていれば誰でも何処からでもアクセス出来ます。したがって、委員の誰もがメールチェックを出来、対応や作業を一人で抱え込まなくてもよくなります。


チラシも作りました 本席


  11月24日、午前9時半、いよいよお茶会がスタートしました。当日の茶会のテーマはもちろん『インターネット』。待合は掛物の代わりにパソコンを設置してのお迎え。HPを実際に見てさわって頂けるよう、また、スクリーンセーバーに「本日はたいへんお忙しい中、〔ネットDE茶会〕にお越し頂き・・・・・」とテロップ状に流しました。
  本席掛物は鵬雲斎お家元染筆の「関 南北東西活路通」の一行。香合は俵ネズミ。(ネズミは"マウス"からの連想。俵はインターネットから一粒万倍を意)脇床には硯箱を据えてメールをイメージしました。お菓子やお茶はインターネットを使って注文出来るお店を選びました。


俵ネズミの香合 お菓子もネットでゲット


  茶会には、事前申し込みに加え22名の当日参加者がありました。野村美術館という場所柄、一般の方も多かったのですが、佐賀県から5名の社中さんを連れられた先生そしてネットサーフィン中に裏千家HPのリンク先から我々のお茶会情報を見つけ参加したという四国のとある青年部メンバーもあり、今回のお茶会の趣旨とも合致し、最も注目すべき出会いでした。
  茶会終了後も掲示板を通じて参加者の思いがよく伝わってき、いつまでも心に残るお茶会でした。

  インターネットと言う道具は『諸刃の剣』であると思います。決して使い方を誤ってはいけません。その使用には細心の注意が必要です。しかし、最大限の注意を払いつつも、道具に使われるのではなく、道具を道具として使える様、今後も積極的に取り入れて行くべき事には変わりないと実感いたしました。『ネットDE茶会』にお出で頂きました皆様、ご協力頂きました皆々様にあらためて心より御礼申し上げる次第であります。 本当に有り難うございました。
  最後に、私たち裏千家淡交会青年部近畿第一ブロックのホームページを是非訪問下さい。

〔21世紀委員会委員長 安田浩人〕


色々な出会いがあった茶席。 茶会終了後もメールや掲示板で感想を頂き、
輪が広がるだけでなく続いていくことを肌で感じました。



古典的メール?!の硯箱


おことわり  当ページでは原稿の都合上、写真の拡大表示はありませんのでご了承ください。