「正午の茶事」勉強会

[長崎支部びーどろ青年部]

  びーどろ青年部では、7月8日、青年部卒業生でもある親先生を講師に迎え、諏訪神社内諏訪荘にて「正午の茶事」の勉強会を行いました。
  茶事は初めてという会員も多く、開催に当たっては、青年部が一丸となって準備に取り組みました。また、「茶事の基本を学ぶ」という趣旨から、茶事の教本をテキストに、全体の流れを頭に入れながら打合せを重ね、先生とも相談の上、諸準備と道具組を行いました。
  当日は、午前11時の席入から薄茶までの基本的な流れや、亭主・客・水屋のそれぞれの役割が見学している参加者にも分かるよう、各部屋の障子を開けて進行しました。また、初座と後座で亭主・水屋と客の役割分担を入れ替えて、参加者が双方を経験できるよう配慮しました。
  先生は、席入から一人ひとりの動きをチェックし、また、各場面で亭主・客の振舞い方や客の目には映らない水屋の動きについてユーモアを交えながら分かりやすく解説いただきましたので、緊張しがちな会員も明るい雰囲気の中で参加することができ、充実した勉強会となりました。
  水屋グループが丹精を込めて作った懐石も思った以上の出来映えで、参加者の感動を呼びました。
  今回特に印象深かったのは、私たち自身であらかじめ教本を基に準備をしてきたことで、全体の流れが整理されて、先生の教えを吸収しやすい環境をつくれたことです。その結果、当青年部としては初めての試みである茶事を楽しみながら学ぶことができ、参加者一人ひとりが確かな手応えを得たと思います。
  まだまだ未熟ですが、このような行事を重ねていくことで、一つひとつ茶事の楽しみ方を覚えていきたいと思います。

淡交「いちょうプラザ」2003.10月号より