千 万紀子様 アラブ首長国連邦を訪問

  千 万紀子様は、道上尚史 駐ドバイ日本国総領事の招請により平成28年3月1日(火)から7日(月)までの日程でアラブ首長国連邦(UAE)を訪問し、ドバイを中心に茶道紹介行事に臨まれました。
  UAEはアラビア半島ペルシア湾に面した地域に位置する7つの首長国(アブダビ、ドバイ、シャルジャ、アジュマーン、ウンム・アル=カイワイン、フジャイラ、ラアス・アル=ハイマ)から成る連邦国家で、ドバイは中東屈指の国際都市です。

  1日、ドバイに到着した万紀子様は、早速、ドバイ民間航空庁長官でエミレーツグループ総裁のシェイク・アフマド・ビン・サイード・アル・マクトゥーム殿下を表敬。道上総領事同席のもとで一碗を呈し、2020年のドバイ万博の責任者を務められる殿下と万博の話題などに関して和やかに歓談されました。

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  同日夜には、道上総領事主催の総領事公邸での夕食会に出席。発展を続けるドバイの国情について説明を受けました。

  2日、ドバイに隣接するシャルジャのイスラム文明博物館にて、ナワール・アルカシミ王女はじめ文化・学術関係者へ一碗を呈されました。

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イスラム文明博物館

  万紀子様は茶道の歴史や精神性、点前座の設え等について終始英語で説明。万紀子様がナワール王女に一碗を取り次がれると、王女は興味深そうにゆっくりと喫されました。裏千家茶道を学ぶドバイお茶の会メンバーと今回の茶道行事のために日本各地の青年部より集った10名の随団員が参加者に呈茶を行い、抹茶が初めての参加者もにこやかにお茶を楽しまれました。

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茶を喫されるナワール王女

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  3日、ザーイド大学にて、同学、在ドバイ日本国総領事館、裏千家の共催による茶道紹介行事を開催。会場に到着された万紀子様は、まずリヤド・アルメハーディブ副学長と面会されました。午後2時、アルメハーディブ副学長の歓迎挨拶により開会。道上総領事の挨拶に続き約300名の聴講者を前に登壇された万紀子様は、初めて中東のバーレーンに出張された際の思い出に始まり、茶道の歴史や理念、利休居士の侘び茶等について講演されました。続くデモンストレーションでは、床の設えから亭主、客の所作まで平易に解説。会場にはザーイド大学の他、ハイヤー・カレッジ・オブ・テクノロジー、アメリカン大学ドバイ校、同UAE校、同シャルジャ校、シャルジャ大学からも学生が集い、熱心に聞き入りました。およそ1時間30分に及ぶ講演とデモンストレーションが終了すると、熱気溢れる会場からは歓声とともに拍手が起こりました。その後、学内の屋内広場に呈茶席が設けられ、ドバイお茶の会、随団員の他に裏千家アブダビ茶道教室のメンバーも手伝いに参加しました。

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ザーイド大学アルメハーディブ副学長

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道上総領事

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  夕刻からは万紀子様主催夕食会をパレス・ダウンタウン・ドバイにて開催。万紀子様の挨拶に続き道上総領事による乾杯の発声で開宴しました。総領事館、大学、裏千家関係者のほか、平井正明 ドバイ及びUAE北部日本人会副会長、岡村修 ドバイ日本人学校校長夫妻も出席され、一同和やかに懇親を深めました。

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  5日、総領事公邸において吉川恵章 ドバイ日本商工会議所会頭など日本、UAEはじめ各国の知日派の方々を招いて道上総領事主催の茶会が行われました。道上総領事の挨拶に続き、万紀子様はシャルジャでの呈茶同様終始英語で説明をされ、茶会終了後も出席の方々と親しく懇談されました。

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 6日、アブダビを訪問された万紀子様は藤木完治 駐UAE日本国大使を表敬。
  その後、エミレーツ・パレス内の茶室「緑水庵」(千 玄室大宗匠命名)に立ち寄り、随団員と共にアブダビ茶道教室メンバーによるもてなしを受けました。

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随団

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ドバイお茶の会裏千家アブダビ茶道教室

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