千 万紀子様 サンクトペテルブルクを訪問

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  千 万紀子様には、平成27年8月23日(日)から29日(土)の日程でロシア連邦を訪問され、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館で茶道紹介行事に臨まれました。今回の訪問は国際交流基金と樂美術館からの要請によるもので、茶道紹介行事は、エルミタージュ美術館で開催中の「樂‐茶碗の中の宇宙」展の特別事業として同美術館内のエルミタージュ劇場を会場に行われました。

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  24日、万紀子様は同行された櫻井宗幸氏夫妻とともに山村嘉宏総領事公邸での昼食会に出席。諸外国における日本文化への関心の高まりについて総領事と懇談をされました。

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  18世紀半ばに歴代皇帝の居城として建築がはじまったエルミタージュ美術館は4棟の建物からなり、300万点以上の収蔵品を誇るロシア最大の美術館です。
  会場に到着された万紀子様は、まずミハイル・ピオトロフスキー館長と面会されました。その後、開催中の「樂‐茶碗の中の宇宙」展を見学。アメリカ合衆国ロサンゼルスを皮切りに巡回展観されている同展は、ロシアにおいてはエルミタージュ美術館とモスクワのプーシキン美術館において開催されますが、ロシアで初となる樂焼の展観として約170点が出品されています。

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ピオトロフスキー館長

  午後1時、エルミタージュ美術館のマリアム・ダンダマエバ女史の歓迎挨拶により開会。山村総領事から日本側の来賓を代表して挨拶がありました。地元の来賓として、レニングラード州議会並びに州政府、サンクトペテルブルク市議会並びに市政府からも多数が来場されました。

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ダンダマエバ女史挨拶山村総領事挨拶

  万紀子様は、会場一杯に詰めかけた250名以上の地元聴講者を前に登壇。日本の伝統文化である茶道の起源とその成り立ち、利休居士の茶の湯の世界と継承、裏千家の特徴や茶の湯の普及に携わる喜びについて講演されました。

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  その後のデモンストレーションでは、床の設えから客、亭主の所作まで平易に解説、聴講者が熱心に耳を傾ける姿が印象的でした。

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  およそ1時間30分に及ぶ講演とデモンストレーションを終えると、満場の拍手が会場を包みました。
  万紀子様はインタビューにも応じられ、その後、エルミタージュ美術館内を見学されました。

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  夕刻からは万紀子様主催懇親夕食会がフォーシーズンズホテルのボールルームで行われました。開会に先立ち、モスクワ協会サンクトペテルブルク茶道グループ(代表 ナタリア・ブルミストロワ氏)による呈茶席が設けられ、参加者は和やかに一碗を喫しました。

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点前:ブルミストロワ氏

  冒頭、万紀子様が挨拶。その後、山村総領事の乾杯の発声で開宴。万紀子様を囲んで参加者の交流の輪が拡がりました。なお、今回の行事には、地元サンクトペテルブルク茶道グループの会員のみならず、モスクワ協会の会員も手伝いのため来訪しました。

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  万紀子様は帰路モスクワに立ち寄られ、モスクワ大学アジア・アフリカ諸国大学内茶室「清露庵」(千 宗室家元命名)において、モスクワ協会のもてなしにより一碗を楽しまれました。

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