千 玄室大宗匠、韓国釜山を訪問
― 日韓国交正常化五十周年記念大学生サミット ―

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  千 玄室大宗匠は平成27年8月23日(日)・24日(月)、韓国釜山を訪問され、釜山外国語大学校と東アジア学会の共同主催「日韓国交正常化五十周年記念大学生サミット」の特別講演に臨まれました。
  このフォーラムは、日韓国交正常化50周年を記念し、日韓両国の大学生が一堂に会して日韓関係の懸案事項や問題点に対する議論を行い、北東アジア時代を先導していくための青年の役割と望ましい関係を構築する方法を模索して、両国国民にメッセージを発信することを目的として開催されました。

  24日9時からの開会式では、鄭 海鱗釜山外国語大学総長、小川雄平東アジア学会会長から歓迎の言葉があり、その後、慎 年晟釜山広域市国際関係大使、松井貞夫駐釜山日本国総領事からそれぞれ祝辞が述べられました。

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鄭総長小川会長

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慎大使松井総領事

  続く特別講演では大宗匠が登壇。「平和と茶道」の演題のもと、「肌の色や言葉が異なっても私たちは同じ人間です。この地球に住まわせていただいている同じ人間であるという広い視野で物事を考えてください」と述べられ、最後に「今、日韓関係が必ずしも良い方向に向いていないことを憂慮しております。しかし、将来を考えると、日韓は一体感をもって東アジアひいては世界のために大きな貢献を成すことが必ずできると信じております」と結ばれました。

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  その後も各種プログラムで両国の大学生が積極的に議論を行い、今年を新たな日韓関係元年と位置づけ、歴史的和解の進展や、多様で親密なパートナーシップの構築を求めるメッセージが最後に採択されました。

  また、サミットに先立ち、本年4月に扁額除幕式が行われた釜山外国語大学の茶室「徳心庵」にて、淡交会釜山協会による一碗が呈されました。

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