千 玄室大宗匠、韓国釜山を訪問
-釜山外国語大学校 「徳心庵」茶室披き-
-東西大学校 日韓国交正常化五十周年記念献茶式及び和合の茶会・講演会-

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  千 玄室大宗匠は平成27年4月22日(水)・23日(木)、韓国釜山を訪問され、釜山外国語大学校に竣工の茶室「徳心庵」のお披き、また東西大学校での日韓国交正常化五十周年記念献茶式及び和合の茶会・講演会に臨まれました。

◇釜山外国語大学校内茶室「徳心庵」の茶室披き
  23日10時半からの茶室披きに先立ち、大宗匠は鄭 海鱗釜山外国語大学校総長、白 聖愛釜山外国語大学校理事長はじめ大学関係者とご懇談。隣国である日本と韓国のより一層の文化交流の必要性について話がはずみました。


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大学関係者と懇談

  茶室披きには鄭総長、白理事長、松井貞夫駐釜山日本国総領事、朴 明欽裏千家釜山協会会長をはじめ大学関係者が多数出席。鄭総長の挨拶の後、大宗匠より扁額贈呈の目録が手渡されるとともに、大学からは大宗匠に感謝状が贈られました。
  その後、松井総領事の挨拶に続き、大宗匠が「世界平和のために日本と韓国は一体感をもって取り組んでいかなければなりません。お互いの国をより深く理解するためにこのお茶室を役立てていただきたい」と挨拶され、また茶室建築に尽力された大学関係者にお祝いの言葉を述べられました。
  続いて、大宗匠と来賓代表による「徳心庵」の扁額除幕式が執り行われ、その後、白理事長の点前で、来賓の方々をもてなされました。

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鄭総長 挨拶目録贈呈

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松井総領事 挨拶大宗匠 挨拶

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「徳心庵」扁額除幕式 一碗を呈される白理事長

  茶室の外に設けられた呈茶席では、裏千家釜山協会が約50名の大学関係者並びに学生の皆さんに呈茶を行いました。

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◇東西大学校 日韓国交正常化五十周年記念献茶式及び和合の茶会・講演会
  同日午後からは東西大学校主催で平和祈念献茶式及び和合の茶会・講演会が行われました。開式に先立って、大宗匠は張 済国東西大学校校総長、東西大学校校副総長はじめ大学関係者と懇談されました。

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大学関係者と懇談

第一部:平和祈念献茶式
  開式にあたり張総長より挨拶。ピアノ・バイオリン・チェロの献奏の後、大宗匠が平和祈念献茶式を厳修。壇上には張総長、 松井総領事、久保田光紀日本人会会長、鄭 求宗東西大学校校日本研究センター所長、鄭 燦東西大学校校国際協力処長、鄭 起永釜山外国語大学校教授、朴裏千家釜山協会会長、蔡 熙秉裏千家ソウル協会会長が登壇されました。
  500名の参加者が見守る中、大宗匠は厳かに一碗を点じ、平和を祈念され、日韓両国国旗に捧げられました。
  その後、大宗匠また松井総領事の挨拶に続いて、和合の茶会が執り行われ、壇上の来賓方は大宗匠の呈された濃茶を順服。参加者一同、平和と友好を祈念しました。

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張総長挨拶松井総領事挨拶

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平和祈念献茶式

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和合の茶会

第二部:記念講演
  続く記念講演では大宗匠が登壇。「一碗 平和への望み」の演題のもと、アジアにおける茶の歴史に触れながら、茶道の精神である和敬清寂について分かり易く説かれました。そして「今、世界に必要とされているのは温かい心です。皆様の大学での学びを活かして、困っている人苦しんでいる人に手を差し伸べてください」と結ばれました。

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記念講演

  講演に続いて、茶道デモンストレーションが行われ、倉斗宗覚今日庵業躰による解説のもと、薄茶平点前の実技指導を行いました。鄭貴順釜山協会副会長が韓国語で通訳を行い、参加した同大学学生約500名は茶道に触れる貴重な機会となりました。

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茶道デモンストレーション

  会場の外に設けられた呈茶席では、裏千家釜山協会が呈茶を行いました。

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釜山協会 呈茶

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