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1月22日(水)から25日(土)の間、千 玄室大宗匠はメキシコ合衆国を訪問。仙台藩の伊達政宗公が派遣した支倉常長をはじめとする慶長遣欧使節の400周年を記念し、メキシコ各地で茶道行事を執り行われました。 |
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23日(木)、大宗匠はメキシコ市のサン・フランシスコ教会において献茶式を厳修。支倉につき従った仙台藩士の多くはこの教会で洗礼を受けたとされています。 献茶式には目賀田周一郎 駐メキシコ合衆国日本国特命全権大使夫妻、伊藤敬幹仙台市副市長、西澤啓文仙台市議会議長はじめ日本国大使館、仙台市関係者、フランシスコ・モラレス・バレリオ フランシスコ会メキシコ管区長、ホアン・ホセ・ルナ・エレゲレーナ グアダルーペ寺院修道院長、アデラルド・アルバラード・アルカンタラ司教、ダゴベルト・カンポス・サラス司教はじめ教会関係者が参列。また、ロベルト・ベハル会長はじめ裏千家淡交会メキシコ協会の同門社中、鎌田文惠淡交会宮城支部支部長・伊達家菩提寺瑞鳳寺住職はじめ裏千家宮城支部の同門社中からも約50名が参列。現地の一般参加者もあり全体で約1000名が参列しました。 |
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午前10時、教会に着かれた大宗匠は支倉常長の時代の衣装を纏った現地の有名劇団による歓迎を受けられた後、聖堂内に進まれました。 小礼拝堂において来賓各位に呈茶の後、ホセ・デ・ヘスス・アギラール神父を導師に教会祭壇中央へ向けて進まれました。 |
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開式にあたり、アギラール神父より大宗匠の紹介が行われ、目賀田大使、バレリオ司祭が祝辞を述べられました。続いて、奥山恵美子仙台市長、伊達泰宗伊達家当主からの祝辞がスペイン語に翻訳されてベハル会長より披露されました。 |
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アギラール神父 |
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目賀田大使 | バレリオ司祭 |
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伊藤副市長 | 鎌田支部長 |
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ベハル会長 |
大宗匠は一碗を点じられると教会中央の祭壇に、二碗目を点じられるとマリア像の隣に掲げられた支倉常長の肖像に捧げられ、世界平和を祈念されるとともに、400年前に外交使節としてメキシコを経て、遠くローマの地に至った支倉常長の足跡を偲ばれました。 |
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献茶の儀に続いて挨拶に立たれた大宗匠は、「400年前に日墨友好の礎を築いた支倉常長の足跡を偲び、一碗を献じさせていただきました。平和の心そのものである茶道を通じ、両国の友好が一層深まることを祈念いたします」と述べられるとともに参列の各位に謝意を表されました。 |
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ご退出の際も現地の劇団による歓送が行われ、少しでもお傍に寄ろうと詰めかけた多くの人の賞賛の声の中、大宗匠は教会を後にされました。 24日(金)、大宗匠は支倉常長が初めて上陸したアカプルコにあるサンディエゴ要塞の歴史博物館において記念茶会を開催されました。午前9時、目賀田大使、伊藤副市長、鎌田住職はじめ日本国関係者、ルイス・ワルトン アカプルコ市長はじめメキシコ関係者を来賓に迎え、開会式が行われました。目賀田大使の挨拶に続いてワルトン市長より挨拶。続いて伊藤副市長より奥山市長の祝辞、鎌田支部長より伊達家当主の祝辞が披露されました。 |
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ワルトン市長 |
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鎌田支部長 | 伊藤副市長 |
その後、お茶湯の儀に臨まれた大宗匠は一碗を謹点。日墨両国の国旗に捧げ、友好発展を祈念されました。引き続き、大宗匠は一碗を点じられ、目賀田大使はじめ日墨の来賓8名が大宗匠の一碗を順服しました。 |
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参加者にも日本から運ばれた抹茶と干菓子が呈され、メキシコ協会、宮城支部の会員が着物姿でお運びを行い会場に華を添えました。 |
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お茶会後には伊達武将隊による演舞、続いて支倉常長特別展オープニングセレモニーが開催。大宗匠はビクトル・ユーゴ歴史博物館館長、目賀田大使はじめ関係者とともにテープカットに臨まれました。 |
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伊達武将隊による演武 |
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支倉常長特別展オープニング |
同日、夕刻にはラス・ブリサスホテルにおいて大宗匠主催の晩餐会が開催。 常長ゆかりの地で大宗匠を囲み、メキシコ有数の景勝地の夕日を眺めながら 懇親の輪が広がりました。 |
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