千玄室大宗匠 中国浙江省を訪問
―陸羽に一碗を捧げる―

  千 玄室大宗匠は、12月17日(火)より21日(土)まで浙江省の杭州および湖州を訪問され、浙江大学での名誉教授授与式および講演会、湖州大唐貢茶院「陸羽閣」での献茶式などに臨まれました。

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杭州の西湖浙江大学

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陸羽像陸羽閣

 ◆浙江大学会見・名誉教授授与式・記念講演会
  18日、大宗匠は浙江大学を訪問。この度、大宗匠が茶研究分野において中国屈指の大学研究機関である同大学農学院茶学部の名誉教授に就任され、授与式と記念講演が行われました。
  授与式に先立ち、大宗匠は羅建紅同大学副学長と会見され、歓迎されたことへの謝辞とともに、今後の双方の交流について話されました。

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大宗匠と握手する浙江大学羅建紅副学長会見の風景

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大学を紹介する黄書孟教授(右は立命館大学周瑋生教授、左は茶道裏千家北京同好会黄振海相談役)会見後の一服(左より浙江省人民対外友好協会陳愛珍専職副会長、中国国際茶文化研究会徐鴻道常務副会長)

  その後の名誉教授授与式および記念講演会には、徐鴻道中国国際茶文化研究会常務副会長、陳愛珍浙江省人民対外友好協会専職副会長、大学関係者・学生、中国各地からの参加者など約400名が参集しました。
  授与式では同大学発展委員会副主席の黄書孟教授が「これを機に交流を強化し、茶を通じて日中両国の経済および社会・文化交流の発展にさらなる貢献ができれば」と挨拶され、大宗匠に名誉教授号を授与。大宗匠は、日中友好のためにも茶文化を通じて交流を図りたいという決意と、一碗の大切さについて語られ、感謝の意を述べられました。

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  記念講演会では、大宗匠が1979年に初めて中国を訪れた際にケ小平氏に一碗を差し上げたことや、茶道の「和敬清寂」の精神について話されたほか、演台を下りて座禅のパフォーマンスもされました。講演後には、今日庵業躰部、裏千家中国駐在講師による茶道デモンストレーションを実施。質疑応答では、初めて日本の茶道に触れた参加者からの質問に大宗匠が丁寧に答えられました。

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  また、講演会の前には、北京同好会と上海同好会による呈茶席が設けられ、参加者に一碗が呈されました。

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  19日、大宗匠は浙江省人民対外友好協会の会見に臨まれました。
 周国富前浙江省政協主席・中国国際茶文化研究会会長は、大宗匠のこれまでの日中友好の取り組みを称えられ、今後の交流について話されました。

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  ◆大唐貢茶院「陸羽閣」献茶式
20日午前、「陸羽」ゆかりの地である浙江省湖州市にある大唐貢茶院「陸羽閣」にて献茶式を執り行いました。凛と張りつめた空気、僧侶たちの荘厳な読経の中、大宗匠が一碗を謹点され、陸羽像に捧げられました。

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  献茶式後、大宗匠は「陸羽の御前で一碗を捧げ、陸羽のもとにいるような気持ちです。茶の貴き教えのもと、これからも精進、努力し、世界のために一碗を捧げていきたい」と語られました。

  同日午後には、湖州市人民政府を表敬訪問し、大宗匠が金長征湖州市市長に献茶式について報告。感謝の意を表されるとともに、今後の交流について対談されました。
  また、楊金土湖州陸羽茶文化研究会会長より大宗匠に「湖州陸羽茶文化研究会名誉会長」の証が授与されました。

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