千 万紀子様、伊住公一朗様、バーレーン王国を訪問

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  千 万紀子様、伊住公一朗様は11月、バーレーン王国を訪問されました。この度の訪問は本年3月にバーレーン王国のサルマン・ビン・ハマド・アル・ハリーファ皇太子殿下が今日庵を訪問されたことをきっかけに、万紀子様がバーレーン王国と角 茂樹駐バーレーン王国日本国特命全権大使の招請を受けられて実現したものです。
  バーレーンはアラビア半島沿いの沖合に位置し、30を超える島々によって構成される王政国家です。高温多湿の夏季と比較的温暖な冬季を持ち、良質の水に恵まれたバーレーンはバビロニア帝国(古バビロニア、紀元前17世紀頃)の時代から有力な貿易中継地として栄えました。バーレーンの国名は「2つの海」を意味するアラビア語であり、周囲の海、そしてオアシスから湧き出る真水を指して2つの海とされています。
  訪問期間中、万紀子様、伊住様は王宮表敬・呈茶、日本国大使公邸茶道行事、バハレーン日本人学校での茶道紹介行事と多彩な行事に臨まれました。

  一日目、バーレーン王国に入られた万紀子様、伊住様は在バーレーン王国日本国大使館を表敬。角大使と各種行事に向け、歓談されました。

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角大使と歓談

  二日目、万紀子様、伊住様はバーレーン王国ラウダ宮殿を表敬訪問。サビーカ・ビント・イブラヒム・アル・ハリーファ王妃殿下、サルマン皇太子殿下はじめ王族方10名に一碗を呈されました。

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約半年ぶりの再会に言葉を交わされる万紀子様、伊住様、皇太子殿下

  角大使ご夫妻からのご紹介に続いて、茶道紹介に立たれた万紀子様は茶道の精神性や歴史等について、また点前座の設えや千 宗室家元筆「無尽蔵」の軸に込められた思いについて説明されました。初めて茶道を体験されるサビーカ王妃殿下はじめ王族各位は興味深そうに耳を傾けられ、今日庵を訪問されたサルマン皇太子殿下には万紀子様の説明に懐かしげに頷かれつつ、王妃殿下と話される場面も見られました。

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茶道紹介に臨まれる万紀子様 伊住様のお点前

  続いて伊住様が点てられた一碗を万紀子様がサビーカ王妃殿下に取り次がれると、王妃殿下は初めての一碗を興味深そうに喫されました。会場では裏千家茶道を学ぶ、裏千家アブダビ茶道教室、ドバイお茶の会のメンバーが和服姿で点て出しを行い、華やかな装いが会場に花を添えました。サビーカ王妃殿下も自ら茶筅を取ってお茶を点てられるなど、会場は終始和やかな雰囲気で進行しました。

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写真右よりサビーカ王妃殿下、サルマン皇太子殿下、シェイク・アブドラ第二王子殿下

  表敬後、万紀子様、伊住様は会場を移してサビーカ王妃殿下、サルマン皇太子殿下はじめ王族方とご歓談。お二人はアラビア・コーヒーやお香といった伝統的なおもてなしを受けられるとともに、バーレーンの民族衣装などについて王妃殿下のお話に耳を傾けられました。

  二日目夕刻、万紀子様、伊住様は角大使主催の大使公邸での夕食会に出席。角大使ご夫妻と日本、バーレーン両国の交流などについて話されました。

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大使公邸夕食会

  三日目午前、大使公邸において王族ご婦人、各国大使関係のご婦人方をお招きして茶会が開かれ、万紀子様が茶道紹介をされるとともに伊住様が一碗を点てられました。本行事は各国大使館の持ち回りで開催されるジュスールと呼ばれる伝統的な社交会を模した形式で実施されました。

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万紀子様挨拶

  茶道紹介に続いて、万紀子様は伊住様が点てられた一碗を取り次がれ、茶道を初めて体験する参加者に抹茶の飲み方を解説されました。会場では前日に引き続き、アブダビ、ドバイの裏千家茶道を学ぶ有志がお運びを行い約50名の参加者に一碗を呈しました。

  公邸での茶会は盛況のうちに終了。終了後、多くの参加者が点前座に寄り、茶道具について万紀子様や伊住様に熱心に質問を繰り返しました。

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茶道について解説される万紀子様とお点前をされる伊住様

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一碗を取り次がれる万紀子様 様々な国からの参加者

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アブダビ茶道教室会員によるお運び

  三日目午後からはバハレーン日本人学校において同校で学ぶ全生徒17名とその兄弟姉妹、教職員、大使館関係者など約50名が出席し、茶道紹介行事を開催。瀬尾昌一校長の挨拶に続いて、万紀子様から挨拶。茶道紹介の後、「お茶会に招かれて」のDVDが上映されました。

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瀬尾校長挨拶 万紀子様挨拶

  DVD上映の後、実際に舞台に畳を敷き伊住様が亭主を務められ茶道デモンストレーションを実施。子供たちは伊住様の所作に熱心に見入りました。

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茶道デモンストレーション

  続いて、お茶の点て方、飲み方の解説がなされた後、親子が互いにお茶を点て合いました。大使館関係者、瀬尾校長はじめ教職員も参加に和気藹々とした雰囲気の中に日本の伝統文化茶道を楽しみました。

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お茶の点て方、飲み方を指導される伊住様

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親子に分かれてお互いに点て合う

  その後、今回のバーレーン王国での茶道行事で使われた茶道具が万紀子様よりバハレーン日本人学校に寄贈され、目録が瀬尾校長に手渡されました。バハレーン日本人学校からは感謝の言葉とともに、バーレーンの手製民芸品が万紀子様、伊住様に贈られました。

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万紀子様より瀬尾校長に目録贈呈日本人学校より記念品贈呈

  最後に万紀子様、伊住様を囲んでの記念撮影。出口付近でも万紀子様、伊住様は多くの生徒に囲まれ、名残を惜しみつつバハレーン日本人学校を後にされました。

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バハレーン日本人学校生徒と子供たちに囲まれる万紀子様、伊住様

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