千 玄室大宗匠、香港を訪問
―香港城市大学「友香庵」茶室披き、名誉教授授与式並びに記念講演会―

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  千 玄室大宗匠は、3月10日(日)から12日(火)まで香港を訪問され、香港城市大学内に竣工された茶室「友香庵」の茶室披きをはじめ、同大学名誉教授授与式並びに記念講演会に臨まれました。

◇ 香港城市大学内茶室「友香庵」の茶室披き
  11日9時からの茶室披きに先立ち、ウェイ・クオ香港城市大学学長はじめ大学関係者を表敬。クオ学長は、大宗匠が同大学内に茶室を設置されたことや、本科として取り入れられた茶道の授業への支援に対して謝意を述べ、大宗匠と日本の代表的な伝統文化である茶道を通じた大学における文化交流について、和やかに懇談されました。
  茶室披きには、石井哲也駐香港日本国首席領事、周亦卿淡交会香港協会会長、クオ学長はじめ大学関係者が多数出席。大宗匠は、「茶室の庵号の友は、"ベリー・グッド・フレンドシップ"、香は香港を意味しています。この茶室を中心に、日本と香港の友好親善が行われることを大変うれしく思います」と挨拶され、また、茶室設置に尽力された大学関係者並びに周会長に感謝の意を述べられました。続いて、大宗匠と来賓代表による「友香庵」の扁額除幕式が執り行われ、来賓による祝辞や周会長からの挨拶がありました。その後、大宗匠自らの点前で、来賓の方々をもてなされました。

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大学関係者と懇談

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大宗匠挨拶

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「友香庵」扁額除幕式

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クオ学長祝辞石井首席領事祝辞周会長挨拶

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一碗を呈される大宗匠

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地元のメディアによる撮影会

  茶室の外に設けられた立礼席では、淡交会香港協会が約100名の大学関係者並びに学生の皆さんに呈茶を行いました。

◇ 同大学名誉教授授与式並びに記念講演会
  同日午後、クオ学長、王小林 中文・翻訳・言語学学部助教授はじめ、大学関係者や学生など定員をはるかに超える約400名で埋め尽くされた同大学内レクチャーシアター3505号室において、名誉教授授与式が執り行われました。
  はじめに、王助教授が大宗匠のこれまでの茶道の海外普及活動並びに海外要人との面談の様子などをスライドで紹介、その後、クオ学長より大宗匠へ名誉教授が授与されました。続いて大宗匠による記念講演会が行われました。大宗匠は「茶道の心―平和への道―」と題して、和敬清寂の基本理念を基に、アジアにおける茶の歴史に触れながら、茶道を通じた友好交流による日中間のみならずアジア全体の関係改善について話され、聴講者は熱心に耳を傾けていました。

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名誉教授授与式の記念撮影

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熱心に耳を傾ける聴講者

  講演会終了後には、同ビル1階の茶室の外に呈茶席が設けられ、午前に引き続き、淡交会香港協会によって聴講者に一碗が呈されました。

  また、大宗匠は忙しい日程の合間をぬって、香港ジャパンソサエティ50周年の午餐会に出席され、ゲストスピーカーとして「"一碗から平和"―茶のこころ―」と題した講演をされました。

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