千 玄室大宗匠 フィリピンを訪問
−マカティ市の「涼泉庵」茶室披き−




  千 玄室大宗匠は、1月26日〜29日までフィリピンを訪問され、マニラ市に隣接するマカティ市に新しくできた茶室「涼泉庵」の茶室披きの他、同祝賀会を行われました。
  今回完成した茶室は、フィリピンでは初めてのもの。マカティ市内の中心に位置するマカティ公園に建てられました。茶室の設計は裏千家、建築はフィリピン側で行われ、一般市民が広く親しめるようにと立礼席の設えとなっています。
  28日、午前11時、茶室披きが開式。会場には、ビナイ・マカティ市市長夫人、アベイ・ビナイ下院議員、桂 誠駐フィリピン日本国全権大使、永田恵理淡交会マニラ協会会長はじめ関係者約100人が参列。




  開式にあたり、地元ロータリークラブのリオール氏より茶室寄贈の経緯が説明され、千 玄室大宗匠が挨拶。マカティ市長の返礼の挨拶がアベイ・ビナイ下院議員によって代読されました。続いて桂大使の祝辞の後、扁額の除幕式。大宗匠命名による「涼泉庵」がいかにも清々しく、大宗匠が自ら点前をされ桂大使などに一碗を差し上げられました。またマニラ協会会員により参列者全員に呈茶がなされ、行事は滞りなく閉式となりました。
  その後、会場をマカティ・シャングリラ・ホテルに移して大宗匠主催の祝賀昼食会を開催し、約110名の関係者が出席、日比友好の和が一層広がりました。