千 玄室大宗匠、アメリカ訪問

  千 玄室大宗匠は4月11日(火)〜21日(金)ドナルド・キーン・日本文化センター並びにライシャワー・センター東アジア研究所の招請を受け、ニューヨーク、ワシントンを訪問、文化行事を多彩に行われました。

国連本部訪問

大島国連大使(左)、ブラウン国連副事務総長(右)と大宗匠


 4月11日、13日

 日本・国連親善大使であり、日本国際連合協会会長でもある大宗匠はニューヨーク到着後、早速にジョーンズ・パリー国連副総会議長と面談、13日には国連本部に於いてマロック・ブラウン国連副事務総長と面談されました。

パリー国連副総会議長



第1回ドナルド・キーン日本文化奨励賞

 4月12日〜13日

 大宗匠はコロンビア大学より「第1回ドナルド・キーン日本文化奨励賞」を受賞されました。この賞は同大学内のドナルド・キーン日本文化センターが本年創立20周年を迎えたことを機に新設されたもので、日本文化の理解と発展に寄与した個人または団体に贈られるものです。
 コロンビア大学ロー・ライブラリーにて授賞式と大宗匠の記念講演、茶道デモンストレーションが行われ、多数の大学関係者、学生が熱心に聴講しました。また同センターの依頼により20周年記念茶会がニューヨークの裏千家茶の湯センターにて開催されました。


コロンビア大学ロー・ライブラリードナルド・キーン博士より
「第1回ドナルド・キーン日本文化奨励賞」を受賞


講演される大宗匠


茶道デモンストレーション


裏千家ニューヨーク出張所で日本文化センター20周年記念茶会を開催


裏千家ニューヨーク出張所


日本大使館にてブッシュ大統領夫人らを迎えて茶会

 4月17日

 ワシントンD.C.では加藤良三駐米日本大使公邸の茶室においてローラ・ブッシュ大統領夫人、ラムズフェルド国防長官夫人らを迎え平和茶会が催され、大宗匠が亭主を務められました。 ローラ夫人は平成14年、日米首脳会議のためブッシュ大統領と来日の際、東京赤坂の迎賓館にて一碗を楽しまれて以来、茶道に大変興味を持たれたとのこと。続いての大使主催昼食会でも約1時間に亘り和やかに歓談されました。

ローラ・ブッシュ大統領夫人に挨拶される大宗匠


大使公邸内茶室「悠々亭」でブッシュ夫人らに説明される大宗匠


昼食会でご歓談ローラ夫人、加藤大使夫妻と


ワシントンのナショナル大聖堂にて平和祈念献茶式

 4月18日

 米国の歴代大統領の就任のミサが行われる国立ナショナル大聖堂はワシントンD.C.の小高い丘に壮麗なゴシック建築のたたずまいを見せています。雲ひとつない快晴の朝、厳粛なミサの中で大宗匠による平和祈念献茶式が行われました。献茶式には、ワシントン周辺の同門社中だけでなく米国各地より駆けつけた会員らが出席、大宗匠は平和の願いを込めて一碗を点てられ、参列者一同も静かに合掌しました。


献茶される大宗匠ナショナル大聖堂




ライシャワー・センター特別顧問に就任

 4月19日

 大宗匠は日米友好の象徴としてエドウィン・ライシャワー・センター特別顧問に就任されました。(E・ライシャワーは、東洋史研究家で60年代に駐日大使を務め日米交流に多大な貢献をされました)
 1878年設立の由緒ある会員制クラブ、コスモスクラブにおいてご講演、デモンストレーションが開催されました。
 また前日には同センターにて研究生との対話の機会を持たれ、熱心な学生の質問に一つ一つ丁寧に答えられました。


ライシャワー、カルダー所長と学生との対話


講演される大宗匠茶道デモンストレーション