千 宗室家元、インド ブッダガヤで献茶式
家元継承後、海外で初
仏教の聖地で厳かに



  千 宗室家元は2月12日〜17日インドを訪問、釈尊成道の仏教聖地ブッダガヤにて、第十六代を継承されて以来海外で初めてとなる献茶式を厳修されました。
  会場のマハボディ寺院(大菩提寺)は紀元前623年に釈尊が悟りを開いた菩提樹の下に、アショカ王が建立した寺院で、現在世界遺産に登録されていますが、同寺院内で仏事以外の行事が行われるのは初めてのこと。
  家元は、「自分の内面を見つめ、原点を確かめるチャンスにしたい」との気持ちで臨まれました。

  また、日本からは随団として、淡交会青年部の高木 修パスト全国委員、樫畑直尚全国委員会委員長、辻 治美全国代表者会議議長、太田 達全国委員会副委員長、宮本英光・古川清一全国委員会総括幹事ほか全国委員会の有志が参加しました。



  2月15日午前9時からの献茶式に先立ち、家元、千 容子夫人はマハボディ寺院のボディパラ管長に謁見。同寺院管理委員会(BTMC)のシン・ヤドフ事務局長、マガダ日本文化交流協会ビジェ・シン会長が同席されました。その後、ボディパラ管長の先導で、本尊に焼香。




 
  献茶式には、家元夫人、松村 一・在インド日本国大使館一等書記官・広報文化センター長、彫刻家の武藤順九氏、湯川れい子氏(オフィスレインボー代表)、随団の青年部全国委員会委員ら、風の環友の会メンバーのほか、タイ・ミャンマー・スリランカ等在ブッダガヤ各国寺院の僧侶等、多数が参列しました。
  ボディパラ管長の読経で厳かに開式。
  家元は、菩提樹のもとに特設された点前座において、濃茶、薄茶二碗を謹点、金剛宝座に捧げられました。





  献花の後、挨拶された家元は、「この地での献茶は身に余る光栄なことであります。今後ともこのご縁を宝とし、修行に励んでまいりたい」と話されました。

  献茶式終了後は、マハボディ寺院柵外の風の環除幕式会場にて随団メンバーによる参列者への呈茶がありました。

呈茶風景 風の環除幕式


  なお、家元夫妻は、インド到着の翌日13日に、榎 泰邦・在インド日本国特命全権大使を公邸に表敬訪問され、日印交流やこの度の献茶式等について懇談されました。