千 宗室家元、訪韓
〜「第10回裏千家青年の船」就航に向け〜


  12月14日より17日まで、千 宗室家元は淡交会理事・裏千家調査役の大谷宗裕氏とともに韓国ソウルを訪問されました。
平成16年6月に「第10回裏千家青年の船」(団員400名を予定)を実施しますが、青年の船としてはソウルを初めて訪問するにあたり、関係各機関に協力を要請するとともに、諸施設下見のために訪韓されたもの。冬晴れのソウルは朝方薄氷が張るものの、例年ほどの冷え込みもなく、家元は精力的に関係各位への表敬挨拶に回られました。

  千 宗室家元は韓国第3位の財閥SKグループの孫吉丞会長並びにSKテレコム羅尚天専務とはSKグループ本社で「青年の船」の概要、訪韓の意義を説明されるとともに、ソウルで開催される交流会への出席を要請。韓国外国語大学・安秉萬総長、日本科李寅泳教授を同大学に訪ね、日本文化の開放が進む中、韓国で日本語を学ぶ学生と「青年の船」団員が茶道を通じて交流を行うことの意義を強調されました。また、日本大使館では、高野紀元・日本国大使、大澤 勉公使兼広報文化院長等と面談、青年の船事業への支援、協力を要請されました。
各位からは、青年の船事業が日韓両国のさらなる相互理解に結びつくものとして好意的に受け止められ、協力を約束されました。
さらに、家元は交流会予定会場の新羅ホテル迎賓館、団員の宿泊場所となるロッテホテルを視察される他、市内各所を回り、韓国そしてソウルの空気を直接肌で感じられました。

  千 宗室家元には初の韓国訪問でありましたが、「青年の船」の成功に向けての確かな手応えを感じられる訪問となりました。


韓国外国語大学・安秉萬総長
と歓談される家元