千 宗室家元、ハワイ大学にて講義

─ 恒例のハワイ大学集中講座が開講さる ─




  ハワイ大学歴史学部正教授を務める千 宗室家元が、2月7日と12日の2回、ハワイ大学本校で集中講義をされました。
  ハワイ大学は世界で最初に茶道を正課・単位講座に採用した大学。多数の茶道関連の学術書を出版するなど海外における茶道研究ではトップレベルの大学です。
  講義では まず"道"に対する認識から話をされた。宗教を例にとり、「中国の儒教・道教の影響を強く受けた茶道の歴史的背景から説き起こされ、茶道も自然を求め、 美を追求していくものである」と説明されました。
  また茶道が生まれた日本の時代的背景を話され、「日本人が真の国際人になるには日本の文化を知らねばならない。それには、茶道を理解し、茶の心である 『和敬清寂』を体得する事である」としめくくり2日間の講義を終えられました。
  本年7月、同大学では「茶の湯シンポジューム」を開催し日米両国の研究者が研究成果を発表することになっています。

    講義会場のカイケダール・ホールの教室。 佐藤慶治裏千家淡交会ハワイ協会会長、
    ジーン・有吉元州知事夫人、担当教授のポール・ヴァーレー博士他の姿もみられました。