千 宗室家元、シンガポール南洋理工大学にて講義

― 「茶道」が国立大学単位講座として開講 ―




  千 宗室家元は12月5日より9日までシンガポールを訪問。今回の訪星はシンガポール屈指の名門・国立の南洋理工大学 に於ける特別講義を担当されるため。
  同大学では2001年秋からシンガポールの国立大学としては初めて茶道を単位講座として導入。 日本の伝統文化に対する関心が高まっています。12月6日、講義に先立ち家元は南洋理工大学 アー・ミン・ホワ副学長を表敬訪問、日本文化研究のさらなる発展を祈念して基金と図書を寄付。  家元の特別講義には、講座受講生以外の学生を含め130余名の学生が熱心に講義を聴きいっていました。

南洋理工大学で講義をされる家元 講義後の茶道デモンストレーション
で柄杓を手に点前の意味を解説




  翌、12月7日の夕刻にはホテル・ニューオータニにおいて家元主催の晩餐会を開催。来賓には槇田邦彦駐 シンガポール日本国特命全権大使をはじめアー・ミン・ホワ南洋理工大学副学長らが出席、和やかなひと時を 過ごされました。
  12月8日には裏千家淡交会シンガポール協会の主催、現地の日本人会、日本商工会議所並びに日本国大使館の 後援でオリエンタルホテルにて一般市民を対象にした公開講演・茶道デモンストレーションを行われました。 会場にはシンガポールでは今尚人気の高いウィー・キム・ウィー元大統領の姿が見られ、また用意された500席 はほどなく満席となり、千 宗室家元は自ら点前を披露、会場は熱気に包まれました。
  会場ではシンガポール協会会員による呈茶が行われ、短期間の訪問でしたが、シンガポールにおける茶道を大きく アピールする機会となりました。

オリエンタル・ホテルにて500名
の聴衆を前に講演される家元
茶道デモンストレーション

  講演会にはウィー・キム・ウィー元大統領
  が来場。「友好の精神が世界中へ広がっ
  ていくことを祈念しますと」と述べられました
一碗を介して、家元と歓談される
ウィー元大統領

レクチュアー・デモンストレーションに続く
呈茶席で裏千家淡交会シンガポール協会
会員より呈茶を受けられるお家元