千 玄室大宗匠 ドイツ大功労十字章を受章




  千 玄室大宗匠は、このたびドイツ連邦共和国より「大功労十字章」を授与されました。今回の受章は、日独間の文化相互理解の促進に向けた大宗匠のたゆまぬ尽力が高く評価されたものです。
  大宗匠は、ミュンヘンオリンピックを記念してミュンヘン日本庭園に、また、ハンブルグ工芸博物館に茶室を寄贈されたことをはじめ、平成23年には日独交流150周年にあたり駐日ドイツ大使館の茶室改修に協力されました。
  また、ドイツでの人材育成や拠点整備にも取り組まれ、現在デュッセルドルフ、フライブルグに出張所、ミュンヘン、ハンブルグ、フランクフルト、ベルリンには淡交会海外協会があり、ヨーロッパでは淡交会海外会員が最も多い国になっています。
  ベルリンの壁崩壊後の平成12年には壁の前での平和祈念献茶式を厳修されたほか、メルケル首相をはじめ歴代大統領に一碗を呈されるなど、大宗匠の「一碗からピースフルネスを」の理念に基づいた文化交流を推進されています。




  勲章伝達式は、10月26日(土)に、ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川(京都市左京区)で行われ、京都の各界のリーダーの皆様のご臨席の下、フォルカー・シュタンツェル駐日ドイツ連邦共和国大使閣下から勲章が伝達されました。
  大宗匠は「私個人だけではなく、裏千家一門の栄誉であり、今後も日独文化交流の促進のため努力したい」と謝辞を述べられました。