千 宗室家元、長野青松会5周年記念式典にて挨拶


  9月17日(月)、長野市のホテル国際21において、長野青年会議所茶道同好会発会5周年記念式典が行われ、千 宗室家元が出席。同会関係者約80名の他、今日庵老分の仁科惠敏氏など多くの方々の参加がありました。



  家元は式典の挨拶の中で、「山を登るときには心を一つにする慎重さがありますが、頂を越えて下るときには安堵感から心が緩んでしまいます。茶の湯ではそうならないように、落ち着こうとする気持ちを身に付けることができます。組織を大きくしようとするときには、つい歩幅が大きくなったり背伸びをしたりと無理をしがちです。慌てずに周囲と息を合わせることも大切ではないでしょうか」と話されました。また、「長野五輪、JCI-ASPAC(アジア太平洋地域会議)長野大会を成し遂げた長野の力を拝見しました。力は表に出すばかりではなく、内に秘めるものでもあると思います。長野青松会の皆さんには今後も豊かな活動を続けてほしいと存じます」と語りかけられました。

  会場には、長野青松会による呈茶席が設けられ、参加者に一碗が呈されました。