東京今日会




  5月21日、千 宗室家元、伊住公一朗淡交会理事、大谷宗裕今日庵調査役・淡交会理事が出席され、新橋の金田中において東京今日会(会長:牛尾治朗 ウシオ電機株式会社代表取締役会長)が開催されました。
  今日会は、地元の政・財・文化・芸術・宗教等各界の主な方々で構成される茶道の愛好者・数寄者の集まりで、茶道を通じて地域文化の振興に貢献することを目的に各地で活動しています。
  今回の東京今日会には福田康夫元内閣総理大臣、自民党幹事長の石原伸晃氏、塩崎恭久元内閣官房長官、中曽根弘文元外務大臣、小坂憲次元文部科学大臣、平井卓也代議士など衆参両院議員方や今日庵老分、財界関係者など36名が出席されました。

  会場に到着された出席者方が薄茶を一服された後、午後6時に今日会が開会。新入会員の佐久間利章氏が紹介された後、牛尾会長が講話をされました。
  牛尾会長は、混迷を深める昨今の世界の経済情勢やIT企業の躍進などについて言及されるとともに、米国の作家 ダニエル・ピンクの『ハイ・コンセプト』を引かれ、「お集まりの皆さんには、お茶を通じて文化的なマインドを身につけ、それを経営者として実践し、見識・胆力を備えて周囲にEmpathy−共感−を感じさせるような経営者をめざしていただきたい」と述べられました。



  その後、家元が「今日会会員の方々にも折に触れて懸釜いただいておりますこと、大変有難く存じております。自分が今ここに居られるということに対する感謝の念を持つことの大切さを次代にしっかり伝えていくことができれば、日本はもっと良くなるのではないでしょうか。今日会が皆さまにとってお茶の世界を覗く良き機会となれば幸いです」と挨拶されました。


  続いて福田元総理のご挨拶の後、本庄八郎今日庵老分の発声で乾杯となり、出席者方は和やかに親睦を深められました。

福田元総理の挨拶 本庄老分による乾杯