日本文化及び京都文化の教育・研究・社会発信の協力
に関する包括協定について




  このたび、財団法人今日庵は、財団法人池坊華道会、京都市立芸術大学、平安女学院大学、立命館大学とともに、「日本文化及び京都文化の教育・研究・社会発信の協力に関する包括協定」を締結しました。
  この協定は立命館大学の呼びかけで実現したもので、従来の2者間連携を一気に押し広げ、伝統文化組織と学術機関が包括的に協力して日本の歴史と文化の中心である京都から社会的発信を行うことを目指すものです。

  爽やかな秋晴れとなった10月2日、平安女学院有栖館(旧京都地方裁判所所長宿舎)において、各団体の代表者が出席され記者発表が行われました。



記者発表に出席されたのは次の方々。(写真右より)
  茶道裏千家 千 宗室 家元
  華道家元池坊 池坊由紀 次期家元
  京都市立芸術大学 渡邊 眞 附属図書館・芸術資料館館長
  平安女学院大学 山岡景一郎 学長
  立命館大学 川口清史 学長

  家元は挨拶のなかで、「2者間協定ではなく、5者、しかも日本を代表する伝統文化団体と大学の連携協力という、いうならば“文学連携”“学文連携”という新しい試みが文化学術都市・京都で成立したことは大変意義深いことです。この協定をもとに、5者が有機的に結びついてお互いの強みを発揮していくことにより、日本文化の代表としての京都文化が更に発展発信され、その成果が実を結ぶように期待しています」と話されました。

  本協定に基づき、各組織が所有する図書館・資料館等の相互利用、講師の相互派遣や単位互換などの教学連携を推進し、また、会見会場の平安女学院有栖館(一部旧有栖川宮邸より移築されたものを母体として建築され、長く京都地方裁判所所長宿舎として使用されていたもので、本年8月に平安女学院が教育施設として取得)を拠点とした市民公開講座の実施等が計画されています。

  記者発表後、館内に設けられた茶席にて千 宗室家元が各団体の代表者の方々に一碗を呈され、今後の協力連携の新たな期待のなか、和やかに会話を交わされました。