藝大茶会が開催
大学創立百二十周年を祝い、今日庵も協賛釜


  東京藝術大学は明治20(1887)年開校以来、創立百二十周年を迎える今年、記念事業の一つとして「藝大茶会」を企画しました。これは日本の伝統文化を再確認し、未来の美術教育の活性化を願うとともに、同大学の活動と質の高さを内外に広報発信するもの。




  学内の正木記念館において協賛釜が懸けられ、10月6日は裏千家が担当(今日庵席)。
  三笠宮崇仁親王殿下のご臨席を賜り、宮田亮平藝大学長はじめ、内海 倫氏(元人事院総裁)、山崎富治氏(山種美術館名誉館長)、五島哲氏(東急電鉄取締役調査役)、本庄八郎氏(伊藤園社長)はじめ淡交会関東第一地区の正副支部長方が多数参席、千宗室家元が濃茶でもてなされました。




茶入:又玄斎手造 赤 平茶入 彫判在 花入:坐忘斎家元好 寄花入板屏風 好斎造


  学内には同大茶道部による立礼席、「岡倉天心」展や創作茶室・茶道具など意欲的な展観も行われ、爽秋の好日、馥郁たるお茶に文化芸術の香りが重なりました。


京都美術倶楽部席 東京藝術大学茶道部席