「YPO京都社長大学」が開催される
家元講演、今日庵拝観、金閣寺呈茶プログラムなど


  9月24〜30日、YPO京都社長大学が、国内外より237カップル(内、日本人52カップル)が参加して13年ぶりに日本で開催され、千宗室家元の講演や今日庵拝観などが行われました。
  YPO(Young Presidents' Organization)は、50歳までの青年社長による研修親睦を目的とする団体で、本部はアメリカのダラスにあり世界各国に約9500人の会員(社長)を有する世界組織。
家元は、日本YPOの平成16年度会長を務められました。

  24日のオープニングソシアル並びに25日の開会式には、高円宮妃久子殿下がご臨席。
妃殿下には、引き続いて基調講演も賜りました。




  家元による講演は、26日午前11時より京都ホテルオークラ3Fエディンバラにおいて。
家元は、「茶の湯は日本のポータルサイト」と題する約1時間の講演で、日本人の気質に起因する文化の特性を解きほぐされ、茶と禅、一期一会の概念や茶道の四規七則など、鈴木大拙とアラン・ワッツとの逸話などを引用されながら、外国の方にも理解しやすい展開で日本の伝統文化への興味関心を喚起されました。








  25日・26日の今日庵拝観・呈茶プログラムでは、宗家の咄々斎において、家元夫妻がおもてなしされました。夫妻は、抹茶は初めてというYPOメンバーの方々に、分かりやすくレクチヤーをされるとともに質問にも丁寧に応じられ、和やかな雰囲気でした。その後、参加者たちは裏千家センターで茶道体験や茶道資料館展観を楽しみました。
  また、25・28日には金閣寺においても特別拝観・呈茶が行われたほか、24日の登録会(於:京都ホテルオークラ3F)にも呈茶席が設けられました。参加者たちにとって、京都の風情と日本の伝統文化をゆったりと楽しむプログラムとなりました。