千 玄室大宗匠、日本・国連親善大使に



谷内正太郎事務次官より大宗匠に委嘱書の授与


千 玄室大宗匠に日本・国連親善大使の称号が付与されました。


  日本国外務省は、9月5日、千 玄室大宗匠に「日本・国連親善大使」の称号を付与することを発表し、同日外務省にて委嘱が行われました。

  この度の付与は、来年、日本の国連加盟50周年を迎える節目の時期にあたり、今後の国連及び国連加盟国との関係において、世界の平和と繁栄を希求する我が国の姿勢を印象づけ、日本国内においては、国連の活動に対する国民の関心を高め、更なる理解と増進を図ることを目的としたもので、大宗匠が「一碗からピースフルネスを」にこめられた茶道のもつ平和理念のもと、茶道文化使節・親善使節として50余年にわたり世界62カ国を250回以上歴訪し、茶道の紹介普及を通じて、平和な世界の実現のために貢献されてきたことが、高く評価されたもの。千 玄室大宗匠の「日本・国連親善大使」は国連及び国連加盟国との各種交流、親善行事への参加及び茶道を通じた日本文化の紹介等を行っていかれることになります。
  国連親善大使は、国と国、地域と地域、人と人を結ぶかけ橋として、双方の文化や現状を伝えて友好関係を築くことを目的に国連各機関が任命し、日本では、女優の黒柳徹子氏(国連児童基金・ユニセフ)、紺野美沙子氏(国連開発計画)らが知られていますが、大宗匠は日本と国連及び国連加盟国との友好関係を築くことを目的に、日本国外務省からの付与となるもので大宗匠が初めてです。

  大宗匠は親善大使就任にあたり、「大使拝命は大変な名誉なこと、同時に重い責任を感じています。今まで、一碗のお茶を通して国内外の人々の平和と幸福のために活動してまいりました。これからも、生ある限り世界平和に尽くしたいと念願しています」と語られました。


    谷内事務次官と今後の活動について話される大宗匠


帰京後、利休様にご報告後に