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擔泉斎月澗宗晃居士一周忌法要・偲ぶ会
故人の冥福を祈り遺徳を偲ぶ


  昨年2月2日、急逝された故伊住宗晃宗匠(擔泉斎月澗宗晃居士)の一周忌法要ならびに追善茶会が京都市北区の大徳寺において営まれました。
  新たな涙を誘うかのような小雨降る2日、午前9時半より聚光院本堂で執り行われた法要には、千 玄室大宗匠、千 宗室家元夫妻はじめ親族、親交のあった政財界人・文化人、裏千家同門社中代表ら約300人が参列。


一碗を捧げられる大宗匠、家元

  大宗匠、家元がお茶湯を捧げられた後、聚光院住職の小野澤虎洞師を導師に読経。参列者が順に焼香し、故人を偲びました。
最後に、伊住弘美夫人が一年を振り返られ、「主人は形には見えなくても、いつも私たち家族の側にいてくれることと思います。亡くなる前に何を思い何をしようとしていたのかを考えながら、これからも歩んでまいりたい」と挨拶されました。

挨拶される伊住夫人



  追善茶会は、大徳寺山内に三席設けられました。
伊住宗匠を偲ぶ各席の取り合わせは、穏やかな人柄と生前の広い親交が伺われ、参席者らは思い出を語り、温容を偲ぶ和やかな茶席となりました。

  ●今日庵席 於:総見院
  ●茶美会席(席主・内田 繁氏、黒川雅之氏、杉本貴志氏) 於:黄梅院
  ●萠友会席(席主・京都商工会議所青年部茶道同好会) 於:三玄院

今日庵席

茶美会席 萌友会席



  午後5時半より、京都ホテルオークラにおいて、偲ぶ会が催され、京都府知事・山田啓二氏、京都市長・桝本頼兼氏はじめ約600人が参会。
  大宗匠はご挨拶で、「今、次男・伊住宗晃は微笑みながら妻・登三子と手を携えて見守ってくれていることでしょう。皆様方には、坐忘斎家元は擔泉斎月澗宗晃居士と一体であるという気持ちで、今後とも見守っていただきたい」と話されました。偲び言葉は、山田知事ならびに建築家・黒川雅之氏より。献杯は、伊住公一朗様、禮次朗様が祭壇の遺影に捧げられた後、友人代表の(株)月桂冠社長・大倉治彦氏より黙杯。


参会者による献花 献花される山田知事

挨拶される大宗匠 家元より挨拶

  最後に、家元が「心にある伊住の思い出は、今まで以上に凝縮されて私どもと共に在ることでしょう。伊住の命や心や思いを自分の中に取り込み、自分の中の伊住に問いかけながら歩んでまいります」と、今後への思いと御礼の言葉を述べられました。

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