第50回冬期講習会 開講
充実した修道の7日間


  2月21〜27日、宗家において第50回冬期講習会が開講され、日本全国をはじめ海外から裏千家同門74人が受講、加えて裏千家学園茶道専門学校・研究科の学生が参加しました。
冬期講習会は厳寒の時季、寒さをも糧として修道に精励する伝統ある講習会です。




  暖かな陽気となった21日午前9時より、茶道会館において千 宗室家元出席のもと、開講式が行われました。

家元は、「この講習会は長い伝統ある裏千家の根幹行事です。同時に、講習される皆さん方には、自分の初心に戻り、割り稽古から始めてください。基本動作を繰り返すことによってこそ、応用が生まれてくるのです」と、受講生を激励されました。
  受講生を代表して中川宗代氏(北見支部)が誓詞を述べ、早速講習が始まりました。


受講生代表より誓詞


  講習は、基本点前から小習事、四ケ伝、七事式、行台子、真台子まで。受講生らは、基本の所作を一つひとつ繰り返し、真剣に点前に臨んでいました。
  さらに、早朝坐禅や課外講座として、家元、大宗匠による坐学、千家十職の黒田正玄氏、樂吉左衞門氏による講義、大徳寺拝観などが行われました。


家元講話 大宗匠講話




  最終日27日午後3時より、千 宗室家元が出席されて閉講式が行われました。
  家元より受講生を代表して高ア宗靖氏(対馬支所)が修了証を、片平宗津氏(西大寺支部)が学校茶道教授者適格証を拝受。浜本宗寿氏(神戸第二支部)が答辞を述べ、充実した講習を謝しました。

  家元は、「修了は終りではありません。ここでの7日間を新たなステップとして、より一層充実していく上での一つの礎となるように」、とはなむけの言葉を贈られました。


学校茶道教授者適格証授与 謝辞