第52回裏千家青年研修会
(第32期L・T出向員研修 第3回研修)


  令和元年7月26日(金)から28日(日)までの3日間、宗家において第52回裏千家青年研修会が開催され、全国の青年部から78名(第32期L・T出向員を含む)が受講しました。
  この研修会は、裏千家茶道や淡交会の将来を担う人材の育成を目的として、青年部会員に宗家の教場を開放するもので、炉・風炉の時期を交互に年1回開催しています。




  初日午前9時より、茶道会館において開講式が執り行われ、千 宗室家元から「いつごろからか『教育』というのは教え育てるという教える側の目線だけで使っていますが、教えてもらい自分で育てるという意味もあります。自分の中で育てるには受けた教えを膨らませ、根を付けることが大切です。この3日間で基本を学び、自分の中でしっかりと育てていくことを心がけて稽古に臨んでください」と挨拶がありました。
  続いて横浜青年部の福士宗輔君が受講者を代表して「誓いのことば」を述べました。


誓いのことば


  開講式終了後、家元は受講者一人ひとりと言葉を交わされ、その後各教場に分かれ実技講習に入りました。




  1日目の実技講習を終えた受講者は夕食会で懇親を深めた後、ホテルにて班毎に「学校茶道との連携を深め、青年部の魅力をPRしよう」をテーマにグループ討議を行いました。初対面の受講者ばかりでしたが、それぞれが考える学校茶道と青年部の課題や今後の取り組みについて語り合い、同じ志を持つ仲間との交流を深めました。

  最終日午後3時より閉講式が執り行われ、まず家元より受講者を代表して佐賀青年部の出口宗優君に修了証が授与されました。
  家元挨拶の後、東京第三東青年部の望月宗美君より、「この3日間は基本的なことを学びなおす大変貴重な機会となり、今後の茶道人生の素晴らしい糧となりました。また、全国から集まった多くの仲間との絆を絶やさず繋げていき、宝物にしていきます。このような機会を与えていただき、有り難うございました」との謝辞が述べられ、閉会となりました。

  この3日間で受講者は多くの学びを得て、それぞれの地元に戻りました。


修了証拝受 謝辞


  本研修は第32期L・T出向員の第3回研修も兼ねており、出向員の多くが各班の中で班長を務めました。また、25日(木)のオリエンテーション前には自主的な呈茶が行われました。
  次回第4回研修は、9月28日(土)・29日(日)に予定されています。