第46回 裏千家青年研修会開催
(第26期L・T出向員研修 第3回研修)


  7月20日(土)から22日(月)までの3日間、宗家において第46回裏千家青年研修会が開催され、全国の青年部から68名(第26期L・T出向員30名を含む)が受講しました。
  この研修会は、裏千家茶道や淡交会の将来を担う人材の育成を目的として、青年部会員に宗家の教場を開放するもので、炉・風炉の時期を交互に年1回開催しています。




  初日午前9時より、茶道会館において開講式が執り行われ、千 宗室家元が「皆さんは何かを学ぼうという気持ちでここに臨まれています。何かを得たい、見つけたいと思うその心こそが何よりも尊いのです」と挨拶されました。
  続いて広島第一青年部の冨岡真典君が受講者を代表して「誓いのことば」を述べました。
  開講式終了後、家元が受講者一人ひとりと言葉を交わされた後、受講者は各班に分かれて実技講習に入りました。






  1日目の実技講習を終えた受講者は夕食会で懇親を深めた後、ホテルにて班毎に分かれ「青年部で実現させたい目標!」と題したグループ討議を行いました。初対面の受講者がほとんどでしたが、それぞれが考える青年部での目標を語り合い、同じ志を持つ仲間と交流を深めました。


  最終日午後3時より閉講式が執り行われ、受講者を代表して山口青年部の白井千恵子君に修了証が授与されました。
  続いて家元より受講者に、「この3日間の経験は一人ひとりの本来の姿素を忘れないようなきっかけにしていただきたい。そしてそれぞれの立場で茶の湯の研鑽を積んでいただきたい」と言葉が贈られました。
  最後に、東京第五西青年部の渡邊研治君が、「多くの皆様方に支えられながら我々青年茶人は成長しております。お家元からの教えと感謝の気持ちを忘れずに日々の稽古に励んでまいります」と力強く謝辞を述べ、閉会となりました。

  この3日間で受講者は多くの学びを得て、それぞれの地元に戻りました。今後の活躍に期待いたします。






  本研修会は第26期L・T出向員の第3回研修も兼ねており、出向員の多くが各班の班長を務めました。19日(金)のオリエンテーションでは、他の受講者との交流を深めるため自主的に呈茶を行いました。懐紙にはL・Tからのメッセージが入っていたり、その場で撮ったインスタント写真にコメントを書き込んでもらい、日本地図に貼り付けることで交流を促すなどしていました。受講者の半分が初対面のなかで、より実りある研修にしたいという思いの伝わる取り組みがなされていました。
  次回研修は、10月に開催予定です。