第45回 裏千家青年研修会開催
(第25期L・T研修 第2回研修)


  3月10日(土)から12日(月)までの3日間、宗家において第45回裏千家青年研修会が開催され、全国の青年部より71名(第25期L・T出向員30名を含む)が受講しました。
  この研修会は、裏千家茶道や淡交会の将来を担う人材の育成を目的として、特別に宗家の教場を開放して行われるもので、炉・風炉の時期を交互に年1回開催しています。




  10日午前9時より、茶道会館において開会式を執り行いました。千 宗室家元は挨拶で「研修中は緊張することも多くあるだろうけれど、これから点てる一碗が良い一会につながることを祈りながら稽古に臨んでください」と激励されました。続いて三重南支部いすず青年部の久保 勝君が受講者を代表して誓いのことばを述べました。
  開会式終了後、家元が受講者一人ひとりから挨拶を受けられたあと、受講者は早速各班に分かれ実技講習に入りました。






  1日目の実技講習を終えた受講者は、夕食会で懇親を深めた後ホテルに戻り、班毎に分かれ「理想の青年部」と題したグループ討議を行いました。初対面の受講者がほとんどでしたが、それぞれが考える青年部の理想の姿を語り合い、同じ志を持つ仲間との交流を深めました。




  研修2日目の朝礼は千 玄室大宗匠がご出座。「東日本大震災からちょうど1年たちますが、未だ手がつけられてない事柄がたくさんあります。若い皆さんには、平和を祈り、震災で亡くなった方々を思いながら、一碗のお茶を点ててください。お茶を通じて人と人との"絆"を深めていただきたい」と語りかけられました。




  最終日午後3時より閉会式を執り行いました。まず、受講者を代表して東京第六西支部駒沢青年部の坂元宗久君に修了証が授与されました。
  家元は受講者に、「ここで学んだことはたとえ忘れてしまってもいつか思い出せます。今必要なことを大切に持って帰り、良い形で次の一歩が踏み出せるよう頑張ってください」との励ましの言葉を贈られました。
  最後に、奈良支部佐保姫青年部の吉川宗攝君が、「3日間の研修で仲間たちと必死にお稽古に取り組めた幸せを忘れることなく、お互いの幸せを願う一碗を点てることができるよう精進していきたい」と謝辞を述べ、閉会となりました。




  本研修会は第25期L・T出向員の第2回研修も兼ねており、出向員はグループ内の取りまとめ役などを務めました。また、自主的な活動としてオリエンテーション前に受講者への呈茶を行うなど積極的に取り組みました。
  次回研修は、6月に開催予定です。