精中・圓能・無限忌
三宗匠の遺徳を偲び




  7月5日、京都宗家において、精中・圓能・無限忌が営まれ、全国より約370人の裏千家同門社中が参列しました。
前日の雨に洗われた深緑が映える静かなこの日、偉大な業績を残された三宗匠の遺徳を偲び、茶道精進を祈る同門らが合掌の心を合わせました。


「精中」道号に奉じられた一碗に合掌


  午前8時45分、開式が告げられた後、千 玄室大宗匠による炭手前、続いて、千 宗室家元がお茶湯の儀を厳修、大宗匠の手で床前に一碗が捧げられ、参列者一同も合掌しました。


抛筌斎の床 荘られた炭道具


挨拶される家元夫人はじめ夫人方


  茶道会館の本席は、家元夫人、伊住弘美様はじめ夫人方によるおもてなし。
さらに、裏千家学園と茶道研修会館に薄茶席が設けられました。

  式場の咄々斎では、引き続いて手向けの七事式が行われ、利休御祖堂への参拝を終えた参詣者は順次拝見。また、待合となった対流軒には七夕にちなんだ乞巧奠が飾られ、ゆかしい設いを味わっていました。


唱和之式(志倶会) 仙遊之式(淡敬会) 三友之式(日曜稽古・すみれ会)


裏千家学園の薄茶席 待合の対流軒