利 休 忌
利休居士の遺徳を偲んで



  花曇りの3月28日、宗家三大忌の一つ、利休忌が宗家において営まれ、約540人の裏千家同門社中が参列しました。
  今日庵茶室「咄々斎」を式場に午前9時に開式。千 玄室大宗匠の炭手前に続いて、千 宗室家元が「お茶湯の儀」を厳修、謹点された一碗は大宗匠の手によって利休居士画像に供えられ、参列者一同は心静かに合掌しました。






  その後、咄々斎において名誉師範親授式。永年茶道に修道されてこられた20人の方に、家元、大宗匠より名誉師範の称号が授与され、激励の言葉が贈られました。




  引続いて、遺徳を偲んで手向けの七事式(茶カブキ、且座、花月)が行われ、対流軒には道具が展観されました。

  茶道会館2階広間に薄茶席が設けられ、千 容子家元夫人はじめ夫人方がおもてなし。さらに茶道会館1階心花の間に香煎席、裏千家学園に薄茶席並びに茶道研修会館に協賛席が設けられました。参列者は、利休忌ならではの設いや歴代宗匠ゆかりの道具とともに、宗家の春の風情を楽しみながら各席を廻っていました。


    ●本席(茶道会館2階広間)


    ●薄茶席(裏千家学園)