利 休 忌

茶聖・利休居士の遺徳を偲んで




  春を呼ぶ雨となった3月28日、茶道を大成した千 利休居士の遺徳を偲ぶ利休忌が宗家において営まれ、全国より約670人の裏千家同門社中が参列しました。
  午前9時、式場の今日庵茶室「咄々斎」では、千 玄室大宗匠の炭手前に続いて、千 宗室家元が「お茶湯の儀」を厳修。謹点された一碗が利休居士画像に供えられ、参列者一同は心静かに合掌しました。


大宗匠による炭手前 「お茶湯の儀」


  引き続いて名誉師範親授式が行われ、永年茶道に修道してきた23人の方が家元、大宗匠より名誉師範の称号を授与されました。
  大宗匠、家元よりこれまでの努力へのねぎらいとともに、さらなる修道と弟子への指導を激励されました。


名誉師範親授式




  その後、咄々斎で手向けの七事式が行われたほか、茶道会館2階広間の薄茶席では、千 容子家元夫人はじめ宗家夫人方によるおもてなし。さらに、裏千家学園と茶道研修会館に薄茶席が設けられました。
  参列者は各席を廻りながら、歴代宗匠や春にちなんだ取り合わせを楽しみ、利休居士に思いを馳せていました。


もてなされる家元夫人


  七事式は、茶カブキ(志倶会)、且座(七楽会)、濃茶付花月(日曜稽古・すみれ会)。


裏千家学園の薄茶席 対流軒の香煎席