第100回夏期講習会


  平成26年8月25日(月)から29日(金)までの5日間、宗家において第100回夏期講習会が開催されました。明治44年8月、学校茶道指導者養成のためにと13代圓能斎宗匠がはじめられたこの講習会は第100回という大きな節目を迎え、全国から同門72名が受講しました。




  初日は午前9時より開講式が行われ、千 宗室家元は「宗家の講習会は伝統的に割稽古から始まります。自分に不足していることだけでなく、“既に知っていること”、“充分足りていること”を重ねて学ぶことの大切さもこの講習を通じて身に付けていただきたい。自分の心をしっかり前に向けて、学んでいただくよう願います」と受講者を激励。続いて、千 玄室大宗匠が「4代にわたって受け継いできた夏期講習会が、様々な時代を経て第100回という記念すべき日を迎えたこと、大変嬉しく思います。教える側も習う方も皆一体となってこの道の厳しさを味わい、学んだことを必ず省みて、それぞれの場で後継者を大いに育成してもらいたい」と挨拶をされました。それを受け、受講者を代表して鞍留宗知氏(但馬支部)が誓いの言葉を述べました。




誓いの言葉 割稽古


  講習会では基本点前、小習事、四ヶ伝、行之行台子までの実技講習に加え、家元の講話、千家十職の樂 吉左衞門氏による課外講座、早朝坐禅などが行われました。


家元講話 樂 吉左衞門氏


  最終日午後3時からの閉講式では、家元が受講者代表の村宗寛氏(横須賀支部)に修了証を、近藤宗尚氏(西条支部)に学校茶道教授者適格証を授与。最後に受講者を代表して丹藤宗紀氏(茨城支部)が5日間を振り返って謝辞を述べ、講習が修了しました。


修了証拝受 学校茶道教授者適格証拝受


受講者代表謝辞