平成30年戊戌歳 今日庵東京初釜式
―京都に続いて、東京でも和やかに―




  平成30年(つちのえ)(いぬ)歳の今日庵初釜式が、京都に続いて1月15日(月)より東京都新宿区市谷加賀町の裏千家東京道場において始まりました。

  式場となった東京道場「咄々斎」の床には、正親町天皇の御宸翰、伝来の利休端ノ坊写 仙叟在判の花入に曙椿と鶯神楽、さらには結柳、春日台に神鈴という新年のしつらえで賀客方を迎えました。
  初日午前9時半からの第一席には、森 喜朗元内閣総理大臣、福田康夫元内閣総理大臣夫妻、鳩山由紀夫元内閣総理大臣、高村正彦自民党副総裁夫妻、林 芳正文部科学大臣、加藤 勝信 厚生労働大臣、中川雅治環境大臣、そのほか衆議院議員の石原伸晃氏、河村建夫氏、岸田文雄氏、参議院議員の中曽根弘文氏をはじめ多数の衆参両院議員や今日庵老分方など64名が席入りされました。




  千 宗室家元が「福禄寿三ツ重茶碗」に練られた濃茶を千 敬史様が正客に取り次がれ、連客方もゆっくりと年初めの一碗を順服されました。また、伊住公一朗様、禮次朗様はじめ宗家方がお運びをされました。

  続いて家元、千 玄室大宗匠はじめ宗家方が揃って年頭の挨拶をされました。




  「翔鳳の間」に設けられた祝膳席では、千 容子家元夫人、阪田万紀子様はじめ夫人方が賀客方をもてなされました。また、東京道場2階に薄茶席が設けられ、賀客方は新年を寿ぐ取り合わせで一碗を楽しまれました。






  初日は、国会議員、行政・経済・文化など各界知名士、各国大使・公使、神社仏閣関係者、裏千家同門はじめ約460名が来庵。和やかに賀詞を交わしながら行き交う来庵者で東京道場周辺は華やかな雰囲気に包まれました。東京での初釜式は1月18日まで4日間にわたって催され、約2,400名の方々が来庵される予定です。